
前回からの続き。私はマリカ。夫のケイゴと結婚して3年経ちます。去年初めて義実家へ帰省したとき、私は大勢の親族たちが宴会するなか飲まず食わずで皿洗い。「嫁とはそういうもの」というケイゴの言葉に激怒しました。離婚した方がマシと告げると、今回の帰省ではケイゴは約束どおり私のことを守ってくれたのです。すると夜になり、義母からお茶の誘いがありました。意外にも義母は穏やかに、少し悲しげな雰囲気で自分の思いを話しはじめ……。


いつもキビキビ動いている義母とは、これまでゆっくり話をする機会がありませんでした。しかしこうしてあらためて話をしてみると、義母は私の立場を考える優しさのある人。それなりに柔軟な考えも持っていることが伝わりました。




それからしばらくして、義実家は「店主が高齢のため」という理由でお寿司屋さんを閉めました。そして数ヶ月後……。ケイゴのスマホには、リニューアルオープンしたお店の前で、新たな店主として微笑む義母がうつしだされていました。


ケイゴが私をかばってくれたおかげで、義母の気持ちを初めて聞くことができました。義兄一家が引っ越してしまい「後継ぎがいないからお店は閉めるしかない」と思い込んでいた義母。けれどなにも男しか跡を継げないということはないのです。自分で継いだらいいのにという私の言葉に、ビックリした様子を見せていました。けれどその会話のなかで思うところがあったのか、義実家のお寿司屋さんは見事に小料理屋さんに生まれかわることになりました。
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【第8話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子