
■MLB ドジャース 8−4 パイレーツ(日本時間27日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース大谷翔平(30)が本拠地でのパイレーツ戦に“1番・DH”で先発出場し、5打数3安打1打点1盗塁。今季4度目の3安打で復調をアピールした。チームは終盤逆転し連敗は「3」でストップ。今季6度目先発の佐々木朗希(23)は、5回2/3、メジャー最多となる93球を投げて3失点(自責点3)、初勝利はこの日もお預けとなった。
“父親リスト”から復帰し、ここまで4試合出場で16打数2安打6三振、打率.125と調子があがっていない大谷だったが、復帰5戦目で3安打の固め打ち。
パイレーツの先発は2年連続2ケタ勝利を挙げているM.ケラー(29)。大谷の通算成績は8打数2安打、打率は.250、対戦は少ないが打った2安打は2023年、2024年と2年連続ホームランを放ち、相性の良い相手。
先発の佐々木が初球先頭打者弾を浴びて先制された1回の第1打席、2球目、内角高めのスイーパーを完璧に捉えて、右中間を破るツーベースで出塁。セカンドベース上で大谷は笑顔を見せ、ベンチに向かってセレブレーションをノリノリで行った。
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さらに2番・M.ベッツ(32)のライトフライで2塁からタッチアップで激走。4番・T.ヘルナンデス(32)が右中間へタイムリーツーベースを放ち、大谷が同点のホームを踏んだ。続く5番・T.エドマン(29)の打球は相手守備のエラーで、2塁走者はホームに還り、逆転に成功した。
2回、1死二、三塁と追加点のチャンスで大谷の第2打席、1球目は内角高めのストレートでストライク、2球目は真ん中に甘く入ってきたストレートをとらえきれずにファウル。ここでタイムを取って頭を整理した大谷だったが、3球目、逆球となった内角高めのチェンジアップに見逃し三振。このボールは予想していなかった大谷は天を仰ぎながら苦笑いを浮かべてベンチへ戻った。
2対3と1点を追う5回、1死走者なしで迎えた第3打席、フルカウントから甘く入ってきた内角低めのカーブをとらえきれずにファウル、大谷も思わず笑みがこぼれた。そして、次のチェンジアップをコンパクトに合わせて、ライト線へのスリーベースでチャンスメイク。2死三塁から3番・F.フリーマン(35)がライト前へ同点タイムリーと佐々木の粘投に応えた。
3対3の同点の6回途中で佐々木はマウンドを降りたが、2人目、J.ドレイヤー(26)が7回に無死満塁のピンチから内野ゴロの間に勝ち越されたが、2死二、三塁で場面で一、二塁間のゴロをファースト・フリーマンがダイビングキャッチの好プレー。パイレーツに追加点を許さなかった。
3対4と1点を追う7回、1死1塁で大谷の第4打席、パイレーツ2人目、左腕のC.ファーガソン(28)と対戦。パイレーツバッテリーは徹底して外角低めで勝負、カウント2-2からストレートが甘く真ん中に入ると、大谷も逃さずに逆方向へ弾き返し、左中間への同点タイムリーツーベースを放った。今季4度目の3安打と調子を戻してきた。すると3塁へ走り、今季6個目の盗塁を決めた。
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打線は8回、T.ヘルナンデス(32)が今季7号の勝ち越しアーチ。さらに代打のE.エルナンデスが勝負決める5号スリーランを放ち、終盤で突き放した。大谷の第5打席はセカンドライナーに倒れたが、終盤で大量得点を奪ったドジャースが快勝し、連敗を3でストップした。
大谷は5打数3安打1打点1盗塁で今季4度目の3安打、コンパクトなスイングで復調をアピール。先発した佐々木は5回2/3、メジャー最多となる93球を投げて、被安打5、奪三振4、四死球3、失点3(自責点3)で勝敗は付かなかった。