
地元で耳にすることや旅行で訪れたことのある地名でも、急に「漢字で書いてみてください」と言われたら、書けなかった…そんな思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
【表】「漢字で書けそうで書けない市ランキング トップ10はこちら
株式会社ウェイブダッシュが運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」では、このほど「(漢字で)書けそうで書けない市ランキング」が公開しました。
同サイト運営事務局が、日本全国の漢字で書けそうで書けない市名を厳選したうえでクイズ形式のアンケートを実施。全国の10〜80代の男女134名を対象に、2024年10月〜12月にかけて調査を行い、結果をランキング形式にまとめました。
その結果、1位は鹿児島県の曽於(そお)市でした。続いて千葉県の匝瑳(そうさ)市が2位、佐賀県の小城(おぎ)市が3位となりました。また4位は同率で兵庫県の養父(やぶ)市と沖縄県の豊見城(とみぐすく)市でした。なお、同サイトによると「1〜5位にランクインした自治体は、いずれも21世紀になってから生まれた市」だといい、そのことが「地元ではない方々には難易度が上がった要因と考えられる」と分析しています。調査の際にも回答者から以下のようなコメントがあったといいます。
|
|
「聞いた事はあるが、漢字では書けない都市がほとんどだった」(40代女性)
「遠方の地名は馴染みがなく、聞いたこともない市名もあった」(30代男性)
なお、6位以降は以下のような結果となりました。▽6位:御所(ごせ)市 (奈良県)▽7位:歌志内(うたしない)市 (北海道)▽8位(同点):由利本荘(ゆりほんじょう)市 (秋田県)▽8位(同点):行方(なめがた)市 (茨城県)▽10位:幸手(さって)市 (埼玉県)
1位に選ばれたのは鹿児島県曽於市(そおし)!!
「(漢字で)書けそうで書けない市ランキング」での1位となった「曽於市」。その名前の由来について、同市商工観光課の担当者は以下のように説明しています。
「曽於市はもともと『曽国(その国)』と呼ばれており、これが『曽於』として定着したという学説が有力です。書きにくいだけでなく読みにくい地名としても有名で、県外の方へのPRの際にはひらがなで『そお』と書いたり、ローマ字で『SOO』と書いたりすることもあります」
また、「曽」「於」の2文字はどちらも口頭で伝えることが難しいそうで、「漢字を聞かれた際に、『曽』は木曽地方や芸能人のギャル曽根さん、「増」の土が無いもの等でお伝えしておりますが、「於」は今でもスムーズにお伝えすることができません。良いアイデアをお持ちの方がいましたら、ぜひ教えてください」と、述べています。
|
|
なお、曽於市は日本有数の和牛の産地でもあり、鹿児島県産黒毛和牛は特に人気があるそう。観光名所としては天然記念物にも指定されている溝ノ口洞穴があり、他にも1000年の歴史を持つ「弥五郎どん祭り」や、可愛いゆるキャラ「そお星人」なども有名だそうです。
【出典】
生活ガイド.com/(漢字で)書けそうで書けない市ランキング