
国内や海外の貴重なオルゴールやオートマタ(自動からくり人形)など約350点を所蔵する「永守コレクションギャラリー」(京都府向日市森本町)で、開館2周年を記念し、永守文化記念財団の永守重信代表理事(ニデックグローバルグループ代表)とデザイナーのコシノジュンコさんのトークショーがあった。オルゴールの魅力や互いの仕事観について語り合った。
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永守さんは同館が所蔵するオルゴールについて「子どもに『本物』(の作品)を触ってもらいたい」と強調。コシノさんも「ものが多くある時代だからこそ、世の中にないものやぜいたくなものに憧れる体験をしてほしい」と話していた。
経営者とデザイナー、それぞれの仕事の共通点についても語り合った。永守さんは「世界一を意識している。2番ではだめだ。人がしないことを真っ先にやって、世界最高のものを作ることで世の中に認められる」と持論を語った。コシノさんは「人と違うことをやることが魅力になる」とした上で、「好きなことをやってきたから今に至った」と応じた。
永守さんはオルゴールに関心を持ったきっかけとして、幼少期に買ってもらえなかった思い出を振り返った。ニデックが2003年、オルゴールメーカーのニデックインスツルメンツ(旧三協精機製作所=長野県下諏訪町)を買収したことを「だから会社ごと買った」とユーモアを交えて説明。また「最新の技術を取り入れたオルゴールを作り、100年後に残したい」と意気込みも述べた。
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同ギャラリーは23年に開館した。入館無料。完全予約制で、ガイドツアーを通じてオルゴールの演奏などを鑑賞できる。
(まいどなニュース/京都新聞)