
最大11連休となる2025年のゴールデンウィーク(GW)ですが、歴史的な物価高に長引く円安の影響もあり、旅行控えや節約志向など、過ごし方にも変化が起きています。
GWに“異変” 物価高・円安…巣ごもり?GW初日の観光地には、“安いニッポン”を楽しむ大勢の外国人の姿が。
円安などを背景に、日本を訪れる外国人は3月、過去最多の約349万人を記録(政府観光客調べ)。東京を巡るバスツアーの乗り場では…
アメリカからの観光客
「面白い所に行けそうなので来ました」
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ドイツからの観光客
Q.料金は?
「まったく高くありません」
ヒルトンホテルでのランチブッフェや浅草でお茶をたてる体験、さらに東京湾ナイトクルーズも込みで、1万5000円(大人1人)のコースが人気。
日本人客は…外国人旅行客の増加によって宿泊料金も高騰一方、日本人客は…
日本人客
「安いところを探して」「大きな旅行は控えようかなと」
いま予約が増えているのは、皇居や東京タワーなどを3時間で巡る、4800円(大人1人)のコースです。
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はとバス 広報室 竹下成美さん
「さくっと乗れる短時間のコースは非常に人気が高い。東京近郊から来るお客様も、数多く利用いただいている」
かつては地方から泊りがけで東京を訪れ、ゆったりと楽しむ人が大半でしたが、このところ、東京近郊から来て日帰りで利用する人が増えているといいます。
物価高に加え、外国人旅行客の増加によって宿泊料金も高騰。カプセルホテルでも…
ナインアワーズ 阿井美月 マネージャー
「(GW中)1泊2万3000円でのご予約のお客様もいます」
4・5月の都内のホテル代の平均客室価格は1万7617円(2024年)。コロナ禍前の2019年は1万2158円だったので、5000円以上も高い状況に(ネオマウント/東京ホテル会調べ)。
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最大11連休となる2025年のGWですが、1泊以上の旅行に行く人は、コロナ禍前の2019年と比べ122万人も減っているのです(JTB調べ・推計)。
旅館・ホテルでの夕食をあきらめ、“泊食分離”の傾向も日本人にとって宿泊を伴う旅行のハードルが上がるなか、新たなスタイルも。
群馬・草津町を訪れた観光客
「素泊まりにしました」
温泉旅館では一般的な“夕食付き”ではなく、食事は含まない“泊食分離”。
観光客
「お昼ご飯とか、その分、お金をかけられるので」
「お土産に使います」
良い宿に泊まるには、そこでの夕食をあきらめざるを得ない状況。
25日(金)、羽田空港からハワイに向かう日本人は次のように話していました。
ハワイへ向かう家族
「キッチン付きのホテルにした。自分たちでも自炊したり。お米も持ってきました」
「結構厳しいよね」「厳しい」
2025年のGWに海外旅行を予定する人は1.3%で、コロナ禍前の2019年は2.7%だったのと比べ半分以下に(インテージ調べ)。長引く物価高と、円安の影響を物語っています。