
カヌースラローム日本代表選考会が27日、江戸川区のカヌースラロームセンターで行われ、レジェンド羽根田卓也(37、ミキハウス)の20年連続となる代表入りが確実となった。
前日から5レース行い、そのうち3レースの成績で日本代表が決まる選考会。この日は、残り2レースが行われた。1本目、前日にゲート不通過のミスがあった羽根田は、ノーミスで1人92秒台をたたき出しトップに立つと、2本目は、世界と戦ってきた圧巻なパドルさばきで89秒24、2位の選手に約12秒の差をつけ、圧倒的な速さをみせた。
「昨日から3本漕いだ疲れが出ていたが、1本目からかなりいいタイムが出た」と試合後に語った羽根田。改めて日本代表について聞いてみると「シニアの日本代表には、高校2年生、17歳ぐらいからなので」と自身も感慨深げ。
今年日本代表に選出されるとなんと20年連続に。驚異の代表歴に「どうコメントして良いのか、誇らしいこと!?」と笑いをさそいながらも「日本代表で戦うということは当たり前のことではなくて、今年も選ばれたら誇りに思って戦っていきたい」と改めて気を引き締めた。
パリオリンピック™を経て「次の目標は?」の質問には「まず大きいのは26年、愛知・名古屋アジア大会。自分の地元ということもありますし、そこで地元の皆さんに恩返しをしたいというのが大きいですね」とアジア大会への強い思いを語った。
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また、ゴールデンウィークということもあり、羽根田が行っている体験カヌー教室の子どもたちも応援に駆けつけ、レース後には笑顔で写真撮影会を行った。羽根田選手を目指すような子どもたちへと聞かれると「僕を超えるようなカヌー選手が出てきてほしい、僕もやり残したことがあるので、彼らがやり遂げてくれたら、これ以上のことはないですね」と未来のカヌー選手候補にエールを送った。
羽根田は、今月中に選手選考委員会を経て、20年連続の日本代表入りが決定する。