<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮81−84群馬>◇27日◇第35節◇ブレックスアリーナ宇都宮
群馬クレインサンダーズが初のチャンピオンシップ(CS)進出を決めた。東地区優勝の宇都宮ブレックス相手に連勝。通算38勝20敗とし、リーグ全体の勝率8位以上を確保した。
劇的な決着だった。21−9とリードした第1クオーター(Q)から常に優位に試合を進めたが、第4Q後半から宇都宮に猛烈な追い上げられ、残り9秒で81−81の同点に追いつかれた。
バスケットカウントのフリースローを宇都宮が外したあと、ハーフコートからプレー再開し、トレイ・ジョーンズがジャンプシュート。残り1秒のところで3点シュートが決まり、選手たちは一斉に雄たけびをあげた。
昨季の広島に続き、チームをCSに導いたカイル・ミリングヘッドコーチ(HC)は「ブレックス相手に2連勝は簡単にできないと選手には言っていたし、周りも信じている人は少なかったと思う」と振り返り、「みんなの努力が1つになった。目標を達成できていい気持ち」と話した。
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ケガ人が多く、なかなかベストメンバーが組めない時期もあったが、ここに来て全員がコートに立てるようになった。その課程も昨季の広島に似ている。「CSで勝ち上がっていくには、アウェーで2勝しないといけない。その意味で今回の宇都宮戦はとても意味のある2試合だった」。広島を全体8位から頂点に導いたミリングHCの言葉だけにずしりと重い。
第4Q終盤、宇都宮の比江島慎に逆転シュートを決められた直後、3点シュートをやり返した辻直人は「決め返す事ができて良かった」とほっとした表情を見せた。「終盤にブレックスの強さを見せつけられたし、CSに向けて課題も出てきた。しっかり準備して、(CSの)初戦を突破して下克上に向けて勢いをつけたい」と話していた。
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