<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮81−84群馬>◇27日◇第35節◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスが昨年10月の開幕節(対千葉J)以来、6カ月ぶりに連敗を喫した。第1クオーター(Q)の9−21から立て直し、第4Q終盤にいったんは逆転にも成功。しかし、残り1秒のところで群馬のトレイ・ジョーンズに3点シュートを決められ、万事休した。
第1戦の前日より攻撃は活性化できたものの、23日のA東京戦から3試合続けて出足につまずいた。ジーコ・コロネルヘッドコーチ(HC)代行は「自分たちで最初に足かせをつくってしまっている」と反省。比江島慎(34)も「出足のところでいいリズムで入れていない」と首を振った。
チャンピオンシップ(CS)出場のかかった群馬が2試合とも強度を高めて臨んできた。D.J・ニュービルつぶしにはまり、ベテランの多いチームだけに週3ゲームが続いてきた疲れもあっただろう。いろんな理由が挙げられるが、1つだけ、はっきりした。今のブレックスには相手を圧倒する力はない。
西地区優勝の琉球が負けたため、全体勝率2位以上が確定し、CSで勝ち進めばセミファイナルまでホームで開催する権利を得た。逆に考えれば、相手は今節の群馬のように、試合開始から死に物狂いで来る。「CSで追いかける展開になってしまうと厳しい状況になる」(比江島慎)。それは昨季の千葉Jとのクオーターファイナルでも経験している。
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CS初戦で再び群馬と対戦する可能性もある。ギャビン・エドワーズ(37)は「ハードに一生懸命プレーしたチームが勝つ。昨季の広島がいい例。どこまで自分たちが頑張れるかが大きい」と話した。比江島も「全員が危機感を持たないと。この2試合があったからこそ、と言えるように意識しないといけない」と指摘した。
東地区優勝は、もう忘れよう。どこで、どのチームと対戦しても、自分たちはチャレンジャーで、最初から100%以上エナジーを出していかないと勝てないと心しよう。ブレックスこそ「はいあがっていく」マインドが必要だ。悲願の頂点到達は、そこにかかっている。【沢田啓太郎】
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