架空の外注で4700万円脱税疑い 道路舗装会社を告発 大阪国税局
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2025年04月28日 02:01 毎日新聞

大阪国税局が入る大阪合同庁舎3号館=大阪市中央区で2022年10月、沼田亮撮影 法人税約4700万円を脱税したとして、大阪国税局査察部が道路舗装会社「福寿建設」(奈良県香芝市)と、同社の福寿修一会長(73)=奈良県広陵町=ら2人を法人税法違反の疑いで奈良地検に告発していたことが、関係者への取材で明らかになった。
関係者によると、福寿会長と経理責任者の妻(73)は、架空の外注費を経費として計上する手口で2023年8月期までの3年間、計約1億8600万円の所得を隠したとされる。福寿建設は、高速道路の舗装など公共工事を数多く受注し、業績を上げていた。
2人は複数の取引先に協力を依頼し、仕事を発注したように装っていたほか、実在しない企業名を書いた虚偽の領収書を作成し、外注費として計上していたという。不正に得た資金は、土地の購入などに充てたとされる。
福寿建設は毎日新聞の取材に対し、「修正申告をし、納税も済ませた。今後は適切に申告納税する」と書面で回答した。【飯塚りりん】
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