2ゴールの大活躍でナポリを勝利に導いたマクトミネイ [写真]=Getty Images セリエA第34節が27日に行われ、ナポリとトリノが対戦した。
今シーズンよりアントニオ・コンテ監督が指揮を執るナポリは、ここまでの33試合を21勝8分4敗という成績で終えて2位につけている。今節先に試合を行った首位インテルはローマに敗れ、今シーズン初の連敗で勝ち点を上積みできず。勝ち点「71」で並ぶナポリは、この試合を引き分け以上で終えれば単独首位に浮上することとなる。セリエAの優勝争いの行方を占うであろう重要な一戦。ホームに迎えるのは10位トリノだ。
開始早々の7分にスコアが動く。ジョバンニ・ディ・ロレンツォがボックス内右へ絶妙なスルーパスを送ると、走り込んだアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサがグラウンダーで折り返し、最後はスコット・マクトミネイが押し込んでネットを揺らす。ナポリが首位奪還へ幸先の良いスタートを切った。
先制後のナポリは7割近いボール保持率を記録。両ウイング(WG)のマッテオ・ポリターノとレオナルド・スピナッツォーラが大きくワイドへ開いた形を取りつつ、中央ではロメル・ルカクが起点を作り、追加点のチャンスをうかがう。41分、トリノ守備陣を左右に揺さぶったところから、右WGのポリターノが縦方向に仕掛けてゴール前に柔らかいクロスを供給。これにマクトミネイがダイレクトボレーで合わせ、リードを2点に広げた。
後半の立ち上がりはナポリに攻め込まれる場面もあったナポリだが、集中した守備で枠内へのシュートを許さない。62分、自陣深くでのビルドアップから前線へボールを送り、ルカクの体を張ったポストプレーを起点に左サイドへ展開。縦方向に仕掛けたスピナッツォーラの柔らかいクロスにフィリップ・ビリングが頭で合わせたが、惜しくもクロスバーを叩いて追加点とはならなかった。
その後も試合を優位に進めたナポリだったが、ラストパスの精度を欠く場面が多く、3点目は奪えず。それでもトリノに1本たりとも枠内シュートを打たせず、2−0で試合を締め括った。ナポリはこれで3連勝を達成し、インテルに「3」ポイント差をつけて首位に浮上した。次節、ナポリは5月3日にアウェイでレッチェと、トリノは同2日にホームでヴェネツィアと対戦する。
【スコア】
ナポリ 2−0 トリノ
【得点者】
1−0 7分 スコット・マクトミネイ(ナポリ)
2−0 41分 スコット・マクトミネイ(ナポリ)