画像提供:マイナビニュース● スパイ映画の名作『007シリーズ』にはヤマハ発動機のバイクが登場します。『007/ユア・アイズ・オンリー』という作品に登場し、雪の上でジェームズ・ボンドを追い回したバイクの名前を当ててください!
雪山のシーンで登場、ということは…
スキーで逃げるボンドを追いかけ回したわけですから、当然、答えはオフロードモデル
です。
――正解は次のページで!● ○問題をおさらい!
正解はこちら!
○【答え】ヤマハ発動機「XT500」
「XT500」はロジャー・ムーアさんが主演を務めた「007/ユア・アイズ・オンリー」に登場しました。雪上をスキーで逃げるジェームズ・ボンドを追い、ボブスレーのコースまで滑走してしまうアクションは圧巻です。なんと、ウィンカーが反転してマシンガンになるという秘密兵器まで装備していました。ただ、どうやって弾を装填するのかはわかりません。
筆者が映画を観ていてスゴイと思ったのは、ボンドに逃げられた敵役が悔しさのあまり、バイクを高々と担ぎ上げて投げつけるシーンでした。軽量なオフロードモデルの「XT500」でも、車両重量は150kg近くあるのですが……(笑)
ちなみに、007の主人公であるジェームズ・ボンドの乗り物と言えば秘密兵器満載の「ボンドカー」が有名ですが、実は彼、作品の中で何度かバイクにも乗っているんです。そんな「ボンドバイク」にもヤマハ製があります。
ヤマハのボンドバイクが登場するのは『ネバーセイ・ネバーアゲイン』という作品です。ショーン・コネリーさん演ずるジェームズ・ボンドが、黒いヘルメットにタキシードという姿でライディングしました。
このバイク、ヤマハ「XJ650ターボ」の改造車と紹介されるケースも多いのですが、実は違うようです。
「XJ650ターボ」は1982年に海外で発売された空冷4気筒のオンロードスポーツで、ターボによって90馬力のパワーを発揮したモデルです。国内では認可が下りなかったため、未来的なスタイリングはそのままに、国内市場初のフルカウルを装備したノンターボの750ccモデル「XJ750D」として市販されました。
ボンドの駆るバイクはスクリーン上で激しく動き回るため、じっくり観察することは難しいのですが、「XJ650ターボ」よりカウリングが大きく、特殊なバンパーやパニアケースが付いているのがわかります。秘密兵器を作動させる際に映るメーターパネルやマフラーの形状、そして排気音も「XJ650ターボ」に似ているのですが、前後の足廻りはスポークホイールにブロックタイヤというオフロード仕様です。
劇中のボンドバイクは加速のたびに高々と前輪を上げ、トレーラーの腹下を転倒しながら潜り抜け、猛スピードで階段を駆け下ります。さらに、秘密装備のジェット噴射でシボレー「カマロ」や桟橋を飛び越えたりもします。着地の際に部品が外れるほどの激しいスタントですが、いくら「XJ650ターボ」のパワーがあったとしても、重さは250kg以上あり、オンロードモデルの足廻りではバラバラになってしまうでしょう。
そのため、「XJ650ターボ」にオフロード用の足廻りを取り付けたモデルなのでは、という説も浮上しましたが、海外のファンクラブに掲載されたスチール写真では、単気筒のオフロードモデル「XT500」か、その発展モデル「XT550」らしきバイクに「XJ650ターボ」のカウルを加工した外装が架装されているのが確認できました。「XT500」系はパリ・ダカールなど、数々のラリーで優勝するほどのオフロードマシンでしたので、これなら激しいスタントも可能でしょう。
それでは、次回をお楽しみに!(津原リョウ)