パート年収120万円の60代主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?

0

2025年04月28日 08:12  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、60代のパートで働く人の給与から引かれる社会保険料についてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、60代のパートで働く人の給与から引かれる社会保険料についてです。

Q:パート年収120万円の60代主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?

「パート年収が120万円ほどの60代の主婦です。毎月、給与から社会保険料はいくら引かれますか?」(Jさん)

A:給与から引かれる社会保険料は月額1万4602円です

まず、社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、介護保険料)は、加入している社会保険の保険料額表によって、標準報酬月額(毎月の給与を一定の金額幅で区切った額のこと)の等級ごとに設定されています。

例えば、協会けんぽ(2025年(令和7年)度保険料額表(東京都))では、健康保険料率11.5%(介護保険料を含む)、厚生年金保険料率18.3%を標準報酬月額に掛けた保険料額が決められています。給与から天引きされる社会保険料は、厚生年金保険料、健康保険料、40歳以上は介護保険料を合算して天引きされます。

相談者の年齢は、60歳と仮定します。パート年収が120万円とのことですので、12カ月で割って月収にすると10万円になります。そこで協会けんぽの保険料額表を参考すると、標準報酬月額は9万8000円(報酬月額9万3000〜10万1000円)の等級に該当します。健康保険料は1万1270円で本人負担分は半分の5635円(介護保険料含む・1円未満四捨五入)となり、厚生年金保険料は1万7934円で本人の負担は半分の8967円となります。

つまり、相談者の毎月の給与から天引きされる社会保険料は、5635円(健康保険料と介護保険料)+8967円(厚生年金保険料)=1万4602円です。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

    前日のランキングへ

    ニュース設定