“AIデバイスメーカーになる”と宣言したMeizuのスマホは今どうなっているのか

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2025年04月28日 13:20  ITmedia Mobile

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海外でほそぼそと販売されているMeizuのスマートフォン

 中国市場でXiaomiが登場するまでは、“顔”といえる存在だったMeizu(魅族)ですが、紆余(うよ)曲折を経て、自動車メーカーの傘下となり、また2024年には「AIデバイスメーカーになる」と宣言しました。しかし中国やアジア各国では今でもほそぼそとスマートフォンを出し続けています。Meizuのスマホはどんな存在になっているのでしょうか。


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 今回はマレーシアのクアラルンプールを訪問したところ、一部のスマホ販売量販店にMeizuコーナーが設置されていました。展示されていたのは2024年12月に発売された「Note 21」など、「21」の数字が型番になっているモデルでした。


 最上位の「Note 21 Pro」は、プロセッサにMediaTekのHelio G99を搭載した4Gモデルです。中国で販売されているMeizuスマホは5G対応ですが、グローバル向けは価格を抑えたモデルの展開になっているようです。


 カメラは実質6400万画素のシングルで、バッテリーは5000万画素と極めてベーシックな性能です。背面デザインも中国モデルはカメラを縦に複数並べた特徴あるものになっていますが、グローバルモデルは特徴に欠けます。


 OSはMeizu独自のAndroidをベースにしたFlymeOSを採用しています。とはいえプロセッサが非力なので、AI機能は期待できません。残念ながら海外販売のMeizuのスマホはコスパ重視モデルであり、AIスマホとしては力不足です。


 ベーシックモデルとなるNote 21はプロセッサがUNISOC T606、5000万画素カメラとさらに性能を下げています。バッテリーが6000mAhある点が唯一の特徴でしょうか。なお価格はNote 21 Proが699リンギット(約2万3000円)、Note 21が549リンギット(約1万8000円)です。


 Note 21の背面デザインはiPhone風です。これはもう少し独自性を出してほしいところです。カラーリングで差別化できているかもしれませんが、上位モデルとデザインの類似性が無いのが気になってしまいます。


 下位モデルとなる「mblu 21」は399リンギット(約1万3000円)です。プロセッサはこちらもUNISOC T606、カメラは1300万画素です。


 背面デザインはNote 21 Proに倣った縦2眼です。なぜNote 21がこのデザインにしないか不思議です。


 OSにはFlymeOSを採用しておらず、Meizuならではの特別な機能も搭載されていません。格安価格で勝負の製品ですが、XiaomiのRedmiシリーズやrealmeなどライバル製品も多く、Meizuを選ぶ理由が何かしら欲しいところですね。


 中国ではAI機能を搭載するAIスマホとして差別化を図っていますが、果たしてグローバルモデルにもAIが搭載される日が来るのでしょうか。



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