東日本旅客鉄道とKDDIは、JR新宿駅ホームで安定した5G(ミリ波)の通信エリアを拡大する実証試験を行い、国内の駅で初めて成功した。多くの列車や人が行き交い、遮蔽物でミリ波の電波が届きにくい状況下でも、安定した通信が可能であることを確認したという。
5Gのミリ波は電波の直進性が強く、遮蔽物の影響を受けやすい特徴があるため、鉄道の駅構内など構造が複雑な箇所では通信エリアを拡大することが難しいという課題があった。
そこでKDDIは、ミリ波の基地局からの電波を中継して自律的かつ連続的なエリア形成を可能にした無線中継技術を開発。この技術を備えたミリ波中継器を活用し、西新宿ビル街のミリ波の通信エリアを拡大する試験に成功した。ミリ波中継器は小型・軽量で光回線の敷設を必要とせず、駅のホームなどのスペースが限られた場所でも設置可能だという。
中継器を設置した箇所は、JR新宿駅の1番線・2番線ホームと周辺施設の計4カ所 。両社は、「今後もミリ波を含む電波の有効活用や、駅構内・沿線での通信環境向上、鉄道業務のDXに向けて取り組んでいきます」と話している。
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