まるで、タイムトリップしてるみたい🛸 島根県にある世界遺産「石見銀山」は散策もグルメも満喫できる最高の旅先でした

0

2025年04月28日 15:10  Pouch[ポーチ]

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Pouch[ポーチ]

写真


島根県にある世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」。かつての鉱山跡と江戸時代の面影を残す町並み、そして海辺の隠れ湯「温泉津温泉」までを含む一帯を指します。

先日のプレスツアーではじめて訪れたのですが、自然と歴史が織りなすエリアの美しい景観はもちろん、グルメも充実していて、本当に何度でも訪れたくなる素敵な場所だったんです!

まるでタイムトリップしたような景観を楽しめる「石見銀山・大森地区」をご紹介します♪

【世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」】

「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、島根県大田市にある世界遺産。16〜17世紀に世界の銀の約3分の1を産出したとされる日本の銀算出の大部分を担っていたといわれていて、環境と共存した持続可能な採掘方法が特に評価されたそう。
鉱山跡のほか江戸時代の風情が残る大森の町並み、銀を運び出していた港町、そして1300年以上の歴史を持つ温泉津(ゆのつ)温泉まで、すべてがひとつの文化的景観として残されていて、今も人々が暮らす「生きた世界遺産」なんです。

【歴史を辿る坑道体験】

まずは、石見銀山で唯一通年見学できる「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へ。当時の採掘技術がわかる貴重な遺構で、江戸時代中期に開発されたこの坑道にはノミで岩を掘った跡や水を抜くための竪坑などがそのまま残っています。
全長約600mのうち、一般公開されているのはごく一部。地下水や崩落の危険と隣り合わせの中、当時の人たちは全て手作業で掘り進めたなんて想像がつかない光景です。技術的にも精神的にも、人の力の凄まじさを肌で感じられる場所でした。

見学の際はベテランガイドの長尾英明さんにご同行いただいたのですが、とにかくお話が興味深かった! ただ歩いて見学する以上に得られるものがあるので、歴史好きならぜひガイドつきで。今回のように指名でつきっきりのガイドをしていただく場合は1グループ5000円ですが、90分500円のワンコインガイドもあります♪

■龍源寺間歩

開坑時間:9:00〜17:00(最終入坑16:30)
入坑料:大人410円
所要時間:約20分

■石見銀山ガイドの会

最寄り:「大森」バス停
・貸切りガイド(個人・団体)
料金:ガイド1名につき3時間5000円〜(人数・時間・コースにより変動)
・定時ガイド(ワンコイン)
受付時間:10:30から90分 / 13:00から90分
料金:お1人様500円(中学生以下 無料)

【環境にやさしい「ぎんざんカート」】

移動の際は、レンタサイクルもいいけれど「ぎんざんカート」が楽チン! 観光の起点となるバス停「大森代官所跡」から「龍源寺間歩」までを結ぶルートを走る最大6人乗りの電動カートで、徒歩だと片道約45分かかる道のりをぐっと短縮できますよ♪


街並みを見ながらガイドさんの説明を聞きつつ、風も感じられてものすごく快適。龍源寺間歩まではずっとゆるやかな登り坂なので、行きは「ぎんざんカート」、帰りは徒歩で散策しながらがおすすめです♪ ただし乗車は先着順で、予約不可。繁忙期には乗れない可能性もある点にご留意ください。

■ぎんざんカート

運行日:水曜日を除く毎日(悪天候時は運休の場合あり)
受付時間:8:30〜17:00
運行本数:1日12〜14便程度
料金:100円〜500円(区間による)
乗車定員:最大6人
予約:不可(先着順)

【懐かしくも活気ある街】

龍源寺間歩を出た後は、山道をゆっくり下って大森地区の街並みをぶらぶら散策。古い家屋が並ぶ風景はとてもノスタルジックでありながら、今も人々が暮らしている活気がしっかりと伝わってきます。以下におすすめスポットをいくつかご紹介しますね♪

・Cafe 住留(カフェ)
築100年の古民家を改装したカフェ。看板メニューの「牛すじとろとろハヤシライス」はコクがあって濃厚で、独特な奥行きを感じる1度食べたら忘れられない味。

・群言堂 本店(洋服・雑貨・カフェ)
「生き方、暮らし方」を提案してくれるお店。全国各地に店舗がありますが、ここ石見銀山にある本店の佇まいは唯一無二! カフェもあります。

・ベッカライ コンディトライ ヒダカ(パン・アイスクリーム・カフェ)
カフェ併設。午後にはほとんど売り切れることも。パンも焼き菓子もおいしくて「もっと買って帰ればよかった」と後悔してます……。

・中田商店(ごま豆腐)
ごま・葛・酒だけを原料とするごま豆腐。ごまの風味とぷるもち感が最高! 賞味期限が2日とかなり短いけれど、その日の夜にお宿で食べたっていい。

・有馬光栄堂(げたのは)
鉱夫たちも食べていたという歴史あるお菓子。叩き合わせるとカラカラと軽い音、食べるとほんのり甘くてクセになる食感。

・石見銀山 釜野屋(だんご)
外で焼いてくれるお団子がロケーション含めて最高すぎて焼き上がりを待つ時間も至福。甘みそ味、みたらし味、あんこ味があります。

ご紹介したスポットの営業時間や定休日は店舗によるほか、季節でも変動があるので、お出かけ前に公式サイトや大田市・石見銀山大森町の観光サイトでご確認くださいね。

ほかにも上記でご紹介しきれない雑貨屋さんや史跡、社寺がたくさんあるほか、武家屋敷を再生した宿泊施設「他郷阿部家」など、気になるスポットが満載。また世界的に有名な義肢装具(義手・義足など)のメーカー「中村ブレイス」があり、古民家再生事業や宿泊施設の運営などにも関わりながら、大森地区の発展・再生を支えています。

若い世代の移住も増え、人々が暮らしながら景観を守り続けている石見銀山・大森町エリア。何度も訪れたくなる魅力を、ぜひ体感してみてほしいです!

■石見銀山大森町

アクセス:JR山陰線「大田市」駅から路線バスで約25分

参考リンク:石見銀山大森町、島根県大田市観光サイト
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch

画像をもっと見る

    ランキングトレンド

    前日のランキングへ

    ニュース設定