コメ５キロ、４２２０円＝１６週連続最高値、備蓄米効果表れず

　農林水産省は２８日、全国のスーパーで今月１４〜２０日に販売されたコメ５キロ当たりの平均価格が、前週より３円高い４２２０円と、１６週連続で過去最高値を更新したと発表した。３月に放出を開始した政府備蓄米は徐々に店頭に並び始めているものの、値下げ効果は限定的とみられ、価格は前年同時期の２倍を超え、高止まりの状況が続いている。

　調査は全国のスーパー約１０００店舗のデータに基づく。

　政府は３月２８日までに、計２１万トン分の備蓄米入札を２回に分けて実施した。落札した全国農業協同組合連合会（ＪＡ全農）などの集荷業者から卸売業者を通じてスーパーなどの小売業者に引き渡されるまでには時間を要しており、地域や業者の事業規模による流通の偏りも生じている。