熊本県警は28日、同僚にパトカーで自宅に送らせたなどとして、警察署勤務の20代男性巡査長を同日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査長は当時深酔いしており「タクシーがつかまらないと思った」などと話している。
県警監察課によると、巡査長は2024年10月2日夜から県内の飲食店で警察官ら6人で飲酒し、3日未明に当直勤務中の親しい同僚をパトカーで呼び出した。パトカーには飲食を共にした警察官1人と知人女性の計3人が乗り、それぞれの家まで送らせた。
パトカーは約7キロ、約20分走行。赤色灯を付けたり、サイレンを鳴らしたりはしなかった。この間、110番通報などで緊急に対応が必要な事案はなかった。
また県警は、警察署勤務の30代女性巡査長も酒気帯び運転をしたとして停職1カ月の懲戒処分にした。出勤後に酒の臭いがして発覚。28日付で依願退職した。
県警の大島誠吾首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為で、県民に深くおわび申し上げる」などとするコメントを出した。【野呂賢治】
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