月の年金19万円でも1年の半分が赤字「年金滞納が今も響く」と語る68歳男性の節約生活

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2025年04月28日 20:10  All About

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老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースを紹介します。
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、配偶者(74歳)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:380万円
現在の資産:預貯金1100万円、リスク資産0万円
これまでの年金加入期間:国民年金373カ月、厚生年金303カ月

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万7988円(繰り下げ受給)
老齢厚生年金(厚生年金):12万2763円(繰り下げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:老齢基礎年金105万9341円(年額)、企業年金6万1700円(年額)

「貯蓄から2万〜3万円切り崩している」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として、「(年金だけで)不足する場合は貯蓄から2万〜3万円切り崩している」からだと言い、「預金も少ないので、今後、医療費などの出費が増え、諸物価が高騰して、年金があまり上がらない場合は、生活できるかどうか不安」だと語っています。

ひと月の支出は約「19万円」。年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。

「年齢やインボイス制度のせいもあって仕事が激減している」

「年金を受給しつつ、フリーランスの広告制作、主にライター」の仕事でも収入を得ているという投稿者。

しかし「元々、仕事の量や(それに伴う)収入がかなり不安定なうえ、年齢やインボイス制度(発注側が消費税の控除を受けるにあたって、原則として、適格請求書発行事業者が発行する請求書を必要とする制度)のせいもあり、仕事が激減している」とため息をつきます。

年間売り上げ1000万円未満の免税事業者においては、課税適格請求書(インボイス)を発行することができずに仕事が取りにくくなるケースが発生しており、投稿者はその影響を感じている様子。収入を増やすために「アルバイトも考えているが、体調の関係もあって、勤務に不安」があるために踏み切れないと言います。

「年金の支払いを滞らせたこともあって後悔している」

現在は「今までの生活で無駄だと思える支出を、極力抑えるよう日々意識して」暮らしているそうで、「嗜好品を減らす、ぜいたくな食材は買わない、地下鉄1駅は歩く、知人と会うことを控えるなど」の工夫をしているとのこと。

年金生活については「働かなくても幾ばくかの収入がある。生活の最低ラインは守られるという、わずかな安心感はある」とするいっぽうで、「今後、物価が高騰したり、年金制度自体が不安定になっていくことが予想され、大きな不安を感じる。医療費についても、自分の体調や治療費がどう変わっていくのか不安がある」と吐露。

現役時代を振り返り、「特に社会人になったばかりの頃は、年金の大切さを自覚しておらず、支払いを滞らせたこともあって、後悔している。厚生年金のない企業に何年か勤めたこともあったが、個人年金などに加入して対策を立てておけばよかった」とコメントされていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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