
※運用は日々変わります。状況が変わることもある点にご留意ください
チケット購入は、基本を理解すればスムーズ
万博のチケット購入は、基本の仕組みを押さえれば難しいことはありません。前提として押さえておきたいのは、万博IDが1つあれば複数のチケット(他者含む)の管理ができること。例えば家族で行くのなら、代表者が万博IDを作成し、人数分のチケットを購入すれば、来場日時予約(※必須)やパビリオンの抽選申し込みなどもまとめてできます。万博ゲートや予約済みのパビリオンへ入場する際は、チケットごとに発行されるQRコードを提示します(画面キャプチャでも紙でOK)。万博会場はネットがつながりにくいことがありますので、全員分のQRコードをプリントアウト、もしくは画面キャプチャして保存しておきましょう。全員一緒に動くのなら代表者が全員分のQRコードを管理して入場時に見せても構いません。
なお、来場日時やパビリオンの事前予約をしたチケットは、他の人への受け渡しもできます(※ただしチケットを受け取る側も万博IDの作成が必要です)。
土・日・祝は混雑? 実はそうとは限らない
週末や祝日は、平日よりも混雑すると思いますよね? 筆者は開幕後1週間の4月18日(金)と4月19日(土)に訪れました。来場者数自体は土曜日のほうが1万人ほど多かったのですが、日中は平日のほうが混雑している印象。平日は学校などの団体利用が多いことが理由として挙げられます。
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他方、土曜日は、朝早い時間は空いていましたが、以降は夜までまんべんなく賑わっている印象でした。
開幕後初の土曜日ということで相当な混雑を覚悟していましたが、例えばサウジアラビアやシンガポールなどの海外パビリオンにも、筆者は20分ほどの待ち時間で入館でき、事前予約(2つ)を含めて、7つのパビリオンを見学。大屋根リング下のベンチなど休憩スペースも回転が速いので、空席も意外とすぐに見つかりました。
他のテーマパークと比較して混雑が激しいとは感じません。人と同じ行動を避けてすこし時間をずらすこと、ゆっくり午後から出掛けて夜まで過ごすのも、混雑を避け楽しむ方法としてはおすすめです。

注意が必要なのは雨の日。屋外の休憩スポットが濡れて使えず、屋根のあるところへ人が集中するので、同じ来場者数でも混雑を感じることが多いと思います。
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並ばずに入場するには、「毎時25分」を狙う
万博会場に入場するには、東西いずれかのゲートを指定し、来場時間を9時、10時、11時、12時、17時から選んで予約する必要があります。当日ゲート前では、それぞれの予約時間の列に並びます。予約時間の前に来場する人も多いですが、筆者のおすすめは「毎時25分」を狙うこと。例えば9時来場予約なら「9時25分」に行くといった感じです。待機の列が短くなったタイミングに行くことで、ゲートまで並ばずに到着でき、10分ほどで荷物検査と入場手続きが終了しました。

なお毎時30分を過ぎると、次の時間の待機列を徐々に開放していたので、25分をおすすめとしています(※各時間の入場枠を増やす発表があったので多少時間が変わる可能性はあります)。
パビリオンの事前抽選予約。穴場や注意点とは?
パビリオンの抽選予約は、2カ月前、7日前の2回。抽選日の前日までに第5希望まで記入して申し込みます。筆者の当選状況などから、以下をおすすめします。・夕方以降の時間帯に予約する(夜はショーなどとバッティングすることも考慮しましょう)
・「パビリオン」だけではなく「イベント」もチェック(その期間限定のイベントも多い)
・こだわりのパビリオンは複数申し込みをしておく(時間をずらして同じパビリオンの申し込みも可能)
なお毎日午後11時半〜午前1時は後述の「3日前の空き枠先着予約」でサーバーが混雑するので避け、空いている時間に登録をしましょう。また抽選予約の申し込みの際は、「送信」ボタンを必ず押して、ステータスが「申込済」のブルーになったのを確認しましょう(ボタンの押下を忘れたという人が結構います)。
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来場3日前の「空き枠先着予約」を勝ち取るコツ
来場3日前の午前0時からスタートするパビリオンの「空き枠先着予約」。アクセスが集中し、待機画面になることが多いですが、順次案内されます。早いもの勝ちの先着予約で知っておきたいポイントは以下の通りです。・既に抽選予約済みの時間帯近辺はシステム的に予約ができない
・入場予約時間後1時間は予約できない(10時入場なら11時以降からの予約となる)
・先着順なので予約開始後早めにアクセスする(待機画面になることが多いので、30分前には予約画面にログインしておくのがベスト)
・空き状況にタイムラグがあり、△は結局取れないことが多い(○のパビリオンから選ぶのがおすすめ)

万博の規模は想像以上! 事前予約がなくても楽しめる
万博会場に入場してから10分たつと、パビリオンの当日予約が可能になります。朝早く入場すれば人気パビリオンを含めて選択肢も多くある印象です。ただし空きが埋まっていくスピードも早く、操作途中で空きがなくなることも多々あります。午後になると夜の予約キャンセルがでることも多いので、入場後すぐに予約ができなかった場合も、時間を置いてチャレンジしてみるのもいいでしょう。なお当日に予約ができるのは1つで、それを消化すると次の予約ができるようになります。

また一部施設をのぞき、多くのパビリオンは当日並べば入場できます。朝10時前、あるいは夜の噴水ショーの時間帯(2回開催)などは並ばずに入場できるパビリオンもあります。

筆者は「日本館」の抽選に外れてしまいましたが、朝と夜には並んで入れる時間がありました。また、アイルランドパビリオンのように整理券を配布するなど、各パビリオンごとに入館ルールがあることも(※変更の可能性あり)。お目当てのパビリオンの予約が取れなかった場合は、直接状況をパビリオンのスタッフに聞いてみるのもいいでしょう。

想像以上に万博会場は広く、初めて行くと圧倒されている間に時間が経過します。各国の特長あるパビリオンや有名建築家が手掛けた企業パビリオンの数々は、歩いて見ているだけでも圧巻ですし、パビリオン前や会場内各所にあるステージでは、各国の音楽や踊りなどイベントも催されています。


空いているパビリオンを見つけてふらっと入ったり、夜に開催される噴水ショーやドローンショーを楽しんだりしているとあっという間。パビリオンは万博の大きな目玉ですが、やみくもに予約すると移動が大変だったり、予約時間に追われたりすることも。特に初めての場合は、あまり詰め込まず、のんびりと様子を見に出掛けるぐらいがちょうどよいかもしれません。ご自身に合った方法で混雑を避けて楽しんでみてくださいね。

(文:村田 和子(旅の準備・お得・便利ガイド))