
従業員間の「やる気」に格差がある職場で、問題になるのは働かない人だけではないようだ。過剰なまでのやる気を持つ人が、意図せず周囲にプレッシャーを与え、職場の空気を歪めてしまうこともある。
40代男性(Web・インターネット・ゲーム/年収750万円)から、まさにそんな投稿が寄せられた。
「止まると死ぬ回遊魚にたとえて、心の中で勝手に『カツオ』と呼んでいる」
その相手は、「自己犠牲が凄まじい管理職」だという。(文:天音琴葉)
有給取得しても「つい気になって見てしまう、好きでやっている」
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カツオ上司は、とにかく仕事一筋だ。
「彼が有給を取っていても、土日でも、チャットツールは常にオンライン状態。こちらは明日以降やり取りするつもりでメッセージを送っても、返事が当たり前に返ってくるので驚くし、正直恐縮してしまいます」
本人に悪気はなく、「つい気になって見てしまう、好きでやっているのだから問題ない」と言い、部下に同じ働き方を強要するわけではない。しかし、その存在自体が、職場に緊張感をもたらしているようだ。
「空気の読める人ほど、その人のやり方を真似してしまうんですよね」
と男性は指摘する。結果として、
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「真夜中にExcelが更新されていたり、土日に書かれたと思われるプログラムが月曜の朝イチでアップロードされたり」
「お子さんのいるエンジニアが運動会に行くのに『有給いただきますが、何かあれば電話で呼んでください』とか……」
といったことが起きている。
「ボランティア」が蔓延する職場で、「せめて部下には染まらないでいてほしい」
これには投稿者も「子どもに集中してやりなよ!」と思わずにはいられない。小さな会社だから、そうした気配りはありがたいとしつつも、「休めないことを当たり前にしなくて良いし、本当は誰も真似しないでくれ〜!」と本音をこぼす。
「そもそも誰かが居ないと回らない・サービス残業しないと進まないのがおかしいんですよ」と、会社の体制そのものに疑問を呈した。
しかし、そういう投稿者も皮肉なことに、
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「私自身もつい休日に『ボランティア』をやってしまうことがあり人のことは言えない状況」
だという。この負の連鎖を断ち切りたいという思いからか、「せめて部下には染まらないでいてほしいと思い、履歴に残らないようコソコソやってます」と、複雑な胸の内を明かした。
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