意外な物を使って、とんでもない電子機器を作る動画がYouTubeに投稿されました。そのアイデアには、「まさに私が古いキーボードの箱でやろうとしていることだ」と驚きの声が寄せられています。
●ちょうど良い箱
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「シュール先輩」。平日の夜や週末にゲーム関連の動画を投稿・配信しています。
以前にもアケコンを自作していたシュール先輩さん。そのときは既存のケースを加工するに留めていましたが、今回はゲーミングデバイスメーカー「Razer」のキーボードの外箱をアケコンのケースとして活用します。
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この外箱は段ボール製ではあるものの、作りは非常にしっかりしておりアケコンのケースとして使うにはちょうど良いサイズ。視聴者から寄せられたコメントで、手元に同じ箱があることを思い出したシュール先輩さんは電動ドリルとホールソーを使ってボタン用の穴をあけることにしました。
まずはサイズを計測して設計図を描き、移動ボタンやジャンプボタンなどの配置を決めます。せっかくだから自分の手にフィットする物を作り上げたいところ。紙の上で指を動かし、ボタンが押しやすい位置を探っていきます。
●図面通りに加工
ボタンの縁まで計算に入れ、円定規を使って設計図を作成。天板の加工に先駆けて、箱の側面にオプションボタン用の穴を4つあけました。素材が段ボールのため加工は非常に楽とのこと。
外箱の天板に図を貼り付けたら、けがをしないよう注意しつつホールソーで穴をあけます。左側のジャンプボタンから始まり、合計で天板に14個の穴をあけました。ボタンの間隔が狭かったため一部の穴はつながってしまいましたが、マスキングテープを巻き付けて補強したので問題ありません。
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USBの差し込み口も設けたので加工は完了。穴のサイズはぴったりで、購入したボタンがどんどん入っていきます。全てのパーツを穴に組み込んだところで押し心地を確認。「悪くない」となかなかの仕上がりであることを伝えています。
続いて入出力を処理するための基板を準備。マイクロコンピュータ「Raspberry Pi Pico」をベースにしたアケコン用基板とPCをつなぎ、ファームウェアをインストールしました。
●注意しながら配線作業
ボタンと基板が用意できたところで、メーカーの公式サイトを見ながら各ケーブルを配線。段ボール製のため、ボタンに力が加わるとその周囲も少しゆがんでしまいます。せっかく作った筐体を破壊してしまわないよう注意しつつ、配線作業を進めていきます。
どのボタンも問題なく機能しており、いよいよ仕上げに入ります。まずは自身の経験を生かして粘着シートを4枚積層。重ね合わせたシートで基板を固定しました。
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しかし、ここで想定外の問題が発生。USBキットをネジで固定しようにも、段ボール製のため「ネジ穴」があけられません。やむなく工具の先端で細い穴をあけて、無理やりネジを通すことに。力技で解決したことを反省しつつ、「ネジ穴、大事ですね」とコメントしています。
●完成したアケコンは……
ケーブルスリーブを使って筐体内の線を2つにまとめてフタを閉じれば、段ボール製レバーレスアケコンの完成! オリジナルのボタン配列となっているアケコンは手にとてもなじんでおり、「想像以上に使えるもの」となっているそうです。
なお、天板がたわむため、押す際の力加減などには慣れが必要とのこと。「段ボールで自作される方がいるかわかりませんが」と前置きしつつ、自作する際は天板のたわみに注意するよう呼びかけています。
シュール先輩さんは、YouTubeチャンネルの他に、TwitchとX(Twitter/@SurSenpai)アカウントも運営中。また、YouTubeチャンネル「まめとシュー」では、おまめさんと一緒にさまざまな動画を投稿しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「シュール先輩」さん
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