終身雇用が崩壊し、珍しくはなくなっている転職。エン・ジャパン(東京都新宿区)の調査によると、転職を考えている人の「転職を考え始めたきっかけ」で最も多かったのは「給与が低い・昇給が見込めないから」(44%)であることが分かった。
2位以下は「やりがい・達成感がないから」(32%)、「昇進・キャリアアップが望めないから」(21%)、「社内の雰囲気が悪いから」(18%)、「人間関係が悪いから」「業界・会社の先行きが不安だから」「自分の成長が止まった・成長感がないから」「評価・人事制度に不満があるから」(いずれも17%)が続いた。
「給与が低い・昇給が見込めないから」と回答した人からは、「昇給の機会が少ないだけでなく、減給されることもある」(30代男性)、「5年以上賞与をもらっておらず、残業代も出ない」(40代女性)といった声があった。
転職を考える中で、不安な点・気になる点がある人に具体的な内容を聞くと、最も多かったのは「年齢が選考で不利にならないか」(60%)だった。以下「転職したいと思える仕事が見つかるか」(49%)、「これまでの経験・スキルが評価されるか」(41%)、「勤務地・時間など、希望する勤務条件で働けるか」(40%)が続いた。
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「年齢が選考で不利にならないか」と回答した人からは、「管理職の経験がないまま今の年齢になってしまい、転職に不利な状態にあると感じる」(40代男性)、「求人票に人柄重視と記載があっても、志望動機などを送る前に不合格にされたことがあり、年齢で落とされたと感じた」(30代女性)といった声があった。
転職に不安を抱えている人に、その不安な点をどのように解消するか聞いた。最も多かったのは「応募・面接など、実際に選考を受けてみる」(36%)。以下「家族に相談する」(35%)、「友人・知人に相談する」(30%)が続いた。
「応募・面接など、実際に選考を受けてみる」と回答した人からは、「実際に面接を受けて求人の詳細や自身のイメージとの隔たりが無いかを確認している」(30代男性)、「求人票に書いていないことを面接で言われて驚いた経験から、実際に選考を受けてみないと知り得ない情報があることを学んだ」(40代女性)といった声があった。
インターネットによる調査で、対象は「エン転職」を利用するユーザー3107人。調査期間は2月26日〜3月31日。
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