
パッケージに関する国ごとの感覚の違いがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは甲州印伝を手がける印伝伝統工芸士の山本裕輔さん(@inden_yy)
「某国からの委託戻り品。日本じゃ桐箱に油性マジックなんてあり得ないけど、海外の感覚では商品パッケージはあくまでただの箱だから無価値みたいなことなのかな。とほほ。」
と紹介した桐箱たち。
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これらはアジア圏某国の委託先から戻ってきたもの。桐箱の上から「42」「43」と番号が書かれてしまっており、そのまま再販することが難しい状態だ。
日本で桐箱は歴史的に書画や工芸品の保管に用いられており、それ自体もまた一種の芸術性を帯びうる性質のものだが、国によってはただの容器としか映らないのだろうか。
山本さんにお話を聞いた。
ーーこの光景をご覧になった感想をあらためて。
山本:弊社では発送の際にカートンボックス、外箱を利用し、内容物を記載した統合票を準備の上、不備がないように発送しましたが、戻ってきた箱を開梱したところこのような記載のものが40数点あったので膝から崩れ落ちました。
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ーー投稿に大きな反響がありました。
山本:同情の声が多かったので日本国内ではこのような行為はまずないのがわかったのと同時に、海外で類似の事例を挙げる人もいたので驚きました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「研磨して綺麗になるならいっぺん紙やすり等で頑張ってみたり…もするかもですが、これは注意書きが必要ですね。桐箱も安い物ではないから…。 在庫管理を厳密にしたいなら剥がしても後が残らないようなシールとか付箋みたいな物にしてもらうとか。」
「アオザイをオーダーしたら、チャコペンで線やら数字だらけのがきてクレーム入れたら洗えば落ちるって言われたの思い出した」
「私の感覚だと、海外では継続して商売が続いている真面目な取引先に注意書き付けて送っても、無事に帰ってくる確率は100%ではないですね。取引相手と現場担当者が違ったりもしますし。 でもまあ、日本でもサンプル借りパクとかはよくありますけど、、 」
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など数々の意見や驚きの声が寄せられた今回の投稿。海外と物品の取引をする機会のある方はぜひ参考にされたい。
なおこの桐箱を用いた商品「鳥獣人物戯画 合切袋中『まう』」は山本さんのウェブショップで販売中。国宝「鳥獣人物戯画 甲巻」に描かれているウサギとカエルをモチーフにアレンジしたユニークなデザインなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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