
経済産業省が30日発表した3月の鉱工業生産指数速報値(2020年=100、季節調整済み)は101.1と、前月比1.1%低下した。低下は2カ月ぶり。普通乗用車の輸出減や、部品供給が滞ったことによる自動車工業の生産減が大きく響いた。生産の基調判断は「一進一退で推移している」とした。
生産は全15業種のうち5業種で上昇した。生産用機械工業は中国や台湾、韓国向けの半導体製造装置などが好調で、前月比6.9%上昇した。
一方、低下したのは10業種。自動車工業は小型乗用車や軽自動車の部品供給が滞り、5.9%低下した。電気・情報通信機械工業は開閉制御装置などの生産減が影響し、4.4%低下した。