トヨタ自動車と米Google系列の自動運転技術企業のWaymoは4月29日(米国時間)、自動運転技術の開発および展開を加速するための戦略的提携の可能性を探る予備的な合意に達したと発表した。
両社はこの潜在的なパートナーシップの下、新たな自動運転車両プラットフォームの開発を目指す。同時に、Waymoの自動運転技術とトヨタの車両に関する専門知識を活用し、次世代の個人所有車両(POV)向けの技術を強化する方法も探求していくとしている。提携の具体的な範囲については、継続的な協議を通じて今後進化していく予定。
トヨタは「技術は広くアクセス可能であるほど、最も大きな影響力を持つ」と信じており、今回の提携を通じて、安全性と安心に焦点を当て続けつつ、POV向けの運転支援および自動運転技術の開発・採用をさらに加速することを目指す。
Waymoは現在、サンフランシスコのベイエリア、ロサンゼルス、フェニックス、オースティンなどで、週に25万件以上の配車サービスを提供している。同社によると、人間のドライバーと比較して傷害を引き起こす衝突事故が81%少ないというデータがあるという。
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Waymoは昨年12月、東京での自動運転タクシー導入に向け、日本交通およびGOとの協業を発表している。
同社は商用配車サービス「Waymo One」の拡大を続ける中で、今回の戦略的提携を通じて自家用車向けの技術側面も組み込み始める予定だ。
トヨタ自動車の取締役・執行役員である中嶋裕樹氏は発表文で「トヨタはゼロ交通事故社会の実現と、全ての人のモビリティを提供するモビリティカンパニーになることにコミットしている。Waymoとは自動運転技術を通じて安全性を前進させるという強い目的意識と共通のビジョンを共有しており、この提携がより多くの世界中の人々にソリューションを提供し、ゼロ事故社会へ一歩近づく助けとなると確信している」と述べた。
Waymoのテケドラ・マワカナ共同CEOも、提携による影響力について言及し、「この戦略的提携を探求し、トヨタの車両を配車フリートに組み込み、Waymoの自動運転技術の魔法をトヨタのお客様に提供できることを楽しみにしている」と期待を表明した。
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