
前回からの続き。私はスズネ(30代)。フルタイムで仕事をしています。夫(30代)と息子のショウゴ(小1)の3人家族です。小学校に入学して数か月たったとある日の夕方。私は職場でいつものように仕事をしていると、ショウゴが通う小学校から電話がかかってきました。どうやら下校時、ショウゴがお友だちのタイガくん(小1)の傘を壊してしまったそうなのです。タイガくんのママに電話で謝罪をし、弁償を申し出たところ断られてしまいました。「1年生だしお互い様」なんて言ってもらえましたが、直接謝罪に伺ったほうがいいですよね……?
タイガくんやタイガくんのママへの直接の謝罪に悩んだ私は、ひとまず会社を出たあと、菓子折りを購入。それから急いでショウゴが待つ学童にお迎えに行きました。

自宅に到着したタイミングで、姉から折り返しの電話がかかってきました。

私はショウゴがお友だちの傘を壊してしまったこと、相手のママには電話で謝罪が済んでいること、弁償は不要と言われたことなどひと通り伝え、今後の対応について相談しました。

タイガくんのママに再び電話をして「直接謝罪をしたい」と言っても、きっとお断りされるでしょう。
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私自身は直接謝りに行きたいけれど、タイガくんのママの負担になってしまわないか、正解がわかりませんでした。

姉は「今日謝罪に行かなくて、後になってから『やっぱあのとき行っておけばよかったー』ってずーっと後悔するより、パパッっと行ってお菓子渡して『ごめんなさい!』してくるほうがいいよ!」と、背中を押してくれました。

姉の力強い後押しのおかげで、直接家に謝罪に行く決心がつきました。


幸い、タイガくんの家は学校のすぐそばで、ショウゴが場所を知っていました。姉の言う通りうちが傘を壊された側なら、弁償や菓子折りなんていらないのです。しかし壊した側なら……? 「あのとき直接謝罪しておけばよかった」と後悔したくありません。それに謝罪のチャンスは今日だけ。「謝罪に行くことでマイナスになることはない」と言われ、その通りだなと思えたのです。
そして、いざタイガくんの家に謝罪に行くと、お風呂上りのママの姿が。すっぴんだし、おまけに1歳くらいの小さな娘さんもいるではありませんか。
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【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・チル 編集・横内みか