「前橋ウィッチーズ」放送後初ワンマンでアニメを追体験、咲川ひなのがアズの強い心に感化

0

2025年04月30日 18:07  コミックナタリー

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

コミックナタリー

「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter1」より咲川ひなの (撮影:曽我美芽)
オリジナルアニメ「前橋ウィッチーズ」のメインキャストによるアイドルグループ・前橋ウィッチーズ初のワンマンライブ「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter1」が、去る4月26日に東京・池袋harevutaiで開催された。コミックナタリーでは昼公演の模様をレポートする。

【画像】新里アズの姿をバックにパフォーマンスする咲川ひなの

4月より放送中の「前橋ウィッチーズ」は、群馬県前橋市を舞台に5人の魔女見習いの少女たちが魔法の花屋に訪れる客、そして自身の悩みに触れながら成長していくオリジナルアニメ。放送が始まってからは初となる今回の大型ライブには、赤城ユイナ役の春日さくら、新里アズ役の咲川ひなの、北原キョウカ役の本村玲奈、三俣チョコ役の三波春香、上泉マイ役の百瀬帆南が揃って出演した。

ライブ開始前には舞台上のスクリーンに、劇中にも登場するシャッターの映像が映し出され観客の期待を煽る。そこにライブタイトルにもなっている「貴方が望むならOPEN」の文字が浮かび上がり、幕が開けるとアニメ映像とともに前橋ウィッチーズの5人が登場。まるで劇中の魔法の花屋に招かれたような演出で、テンションが上がった観客からは彼女たちに大きな歓声が浴びせられた。

1曲目に選ばれたのは前橋ウィッチーズのライブでは定番になりつつあるオープニングテーマ「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」。オープニング映像をバックにパフォーマンスする彼女たちを、観客も熟練度が増した意気のあったコールで盛り上げる。続く「1,2,3, Magic!」とアゲアゲな2曲が連続し、メンバーカラーのペンライトを振るファンの動きも軽快になっていた。

間のMCではアニメで「前橋ウィッチーズ」を知って初めてライブに参加したというファンも多数いることが、キャストたちからの質問で判明。そんなファンたちに向けて本村は「harevutaiを東京で一番アッツい場所にしに来ました!」と宣言する。三波は「今日はみんなをハピハピにしちゃうぞ!」と自身の演じるチョコの口癖を借りて意気込みを伝えた。

ライブでは楽曲のパフォーマンスだけでなく、放送中のアニメを振り返るようなパートも。杉田智和演じるケロッペのナレーションとダイジェスト映像で1話から3話の物語を再度追っていく。1話のライブパートに差し掛かると、本編のライブ映像をバックに実際にキャストたちが「夢よ、咲け!」の歌唱を披露。キャラクターとキャストたちの動きがシンクロする圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせた。

パフォーマンスが終わりひと段落かと思ったところで、なんと生アフレコも実施。アニメ本編で、ライブ後にユイナがアズに「顔がムカつく!」と言い放たれるやり取りまでが披露された。そして、それに続く形でシリーズ構成・脚本を務める吉田恵里香がライブのために描き下ろしたシナリオの朗読劇がスタート。アニメ本編の間を埋める5人の軽快なやり取りが展開された。

続いて振り返る2話、3話は新里アズにスポットが当たるエピソード。アズの秘密が明らかになるとともに、自身の悩みに向かい合い成長するアズの姿が描かれる。ダイジェスト映像で観客のアズへの思いが高まったところで、3話挿入歌の「シャボン・テンション」をライブ初披露。力強い咲川の歌声が会場に響きはじめると、一気に観客のボルテージが上がる。カッコよさの詰まった楽曲に合わせて、アズのカラーである紫のペンライトが会場を照らした。

その後のMCでは春日がユイナとして、おまんじゅうをみんなに配る即興の演技で場を盛り上げる。アズにまんじゅうを渡すふりをすると、咲川は劇中のセリフ「アズ、あんこ嫌い」で返答。春日が即座に「カスタードもある」とアニメの流れで返すが、咲川は「いちおうもらっとく」とアニメとは異なる“デレ”を見せ、ファンを大きく沸かせた。

「まだまだ心のお花咲いてないんじゃない?」という咲川の煽りから「うちらの花屋は黙ってない!」「それぞれのドア」を2曲続けて歌唱。5人が一旦捌けると、スクリーンに映し出された「まえばし まえビシバシ」という黒地に白文字のシンプルな表示に合わせて観客からアンコールの声が。5人が再登場すると、シュールなコールに百瀬は思わず笑っていた。この日のライブを振り返る場面では、今回のためにナレーションを収録してくれた杉田に5人が感謝。春日の「パシャってもいいですか?」というユイナのようなお願いで、観客を背にキャスト陣が写真撮影し、この日の思い出を残していた。

アンコールでは5月28日発売のCD「スゴすぎ前橋ウィッチーズ! / それぞれのドア」オープニング盤に収録されるカップリング曲の「絢爛SHOW TIME!!」をお披露目。新曲ということもあり、イントロから会場をざわつかせると激しい曲とダンスで、前橋ウィッチーズの新たな一面を見せてくれた。そして流れるようにこの日2度目の「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」でさらに会場のボルテージを上げる。心なしかコールにもさらに力が入っていた。

終盤の挨拶では春日が、これまでライブも回数を重ねてきたが、アニメ放送開始後初の大きなライブということもあり「ここからまた始まっていく区切りのライブなんじゃないかなと思います」と思いを伝える。続けて「それをみなさんが盛り上げてくれて、素敵な思い出になりました!」と観客に感謝しつつ笑顔を見せた。

この日、MCでも進行役をしていた咲川は今回のライブが、1話から3話の追体験として自身の演じるアズにフォーカスした内容であったことを明かす。「初めて『シャボン・テンション!』を披露できて、しみじみと感激に浸っています」とゆっくり話す。また3話について「辛いシーンもあったんですけど、凛子さんもアズも寄り添いあって、強い心を持つことができて。私もそれに感化されて、もっとがんばろうと思えました」とアニメから受けた思いを語った。本村は咲川へ「MCお疲れさま」と労いの言葉を贈る。咲川が裏で緊張していたと伝えつつ、「ファンの応援、笑顔を見て、(咲川)ひなのもすっごく楽しそうで。こうやって笑顔が見られてうれしいです」と咲川へ微笑みかけた。

三波は「シャボン・テンション」でのペンライトの色の変化にウルっときたことを明かし、パフォーマンスに込めた思いが伝わったことを喜ぶ。「皆さんの気持ちとか声援で、ライブを作り上げていると思います。これから成長していく前橋ウィッチーズの1つひとつの瞬間を見逃さずに、これからも私たちと物語を作っていけたらいいなと思います」と思いを伝えた。百瀬は「シャボン・テンション」での咲川の歌唱が始まったときに本村と一緒にウルっとしたと明かし、「それぐらい感動的な日になったと思います。これからも一緒に進んでいきましょう!」と観客に呼びかけると、同意を示すような大きな拍手が沸き起こった。

イベントを締めくくる楽曲はやはりエンディングテーマの「それぞれのドア」。歌唱後には「We are」「前橋ウィッチーズ!」のコールアンドレスポンスでイベントに幕を下ろした。

■ 「『前橋ウィッチーズ』ライブ 〜貴方が望むならOPEN〜 Chapter1」セットリスト
「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」
「1,2,3, Magic!」
「夢よ、咲け!」
アニメ再現朗読
ライブオリジナル書き下ろし朗読
「シャボン・テンション!」
「うちらの花屋は黙ってない!」
「それぞれのドア」

<アンコール>
「絢爛SHOW TIME!!」(昼公演)
「MAKASETENE」(夜公演)
「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」
「それぞれのドア」


(c)PROJECT MBW

    ランキングゲーム・アニメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定