天皇賞(春)2025に出走予定のジャンカズマ(今年2月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん) デビュー11年目の野中悠太郎騎手が、天皇賞(春)のジャンカズマ(牡7、美浦・西田雄一郎厩舎)で3年ぶり2回目のGI参戦を果たす。
野中騎手が96年生まれの28歳。15年に美浦・根本康広厩舎からデビュー。同期には加藤祥太騎手、鮫島克駿騎手がいる。また、丸山元気騎手の弟弟子、そして藤田菜七子元騎手と長浜鴻緒騎手の兄弟子となる。JRA通算4402戦110勝。近年はJRAでコンスタントに10勝前後の勝利数を重ね、昨年には通算100勝を達成。しかし、重賞は39戦して未勝利。GIは1戦のみで22年のオークスのラブパイローが15着だった。
今回は3年ぶり2回目のGIチャレンジとなる。そのパートナーはジャンカズマだ。23年の丹頂Sでオープン初勝利。その後は苦戦が続いていたが、前々走の万葉Sで3番手追走から4着に奮闘。そして野中騎手と1年10カ月ぶりのタッグとなった前走のダイヤモンドSでは、番手から2着に粘り込んで波乱を演出した。とにかくスタミナは豊富。相手関係を別にすれば、天皇賞(春)は適条件といえる。
野中騎手はもちろん、管理する西田雄一郎調教師にとってもGI初制覇がかかる一戦。かなりの人気薄となることは必至だが、積極的な立ち回りで多くのファンを驚かせてほしい。