2月のノルディックスキー世界選手権複合女子で金メダルを獲得した葛西優奈(21=早大、東海大札幌高出)と2大会連続銅メダルの双子の妹春香(同)が4月30日、札幌市役所を訪れ、秋元克広市長から表彰状を贈呈された。同選手権の個人種目優勝は、日本勢女子史上初の快挙だった。
前半距離3位から逆転でマススタート個人ノーマルヒルを制した優奈は「優勝できると思っていなかった。うれしさと驚きでいっぱいです」と振り返った。「30秒差」でこの世に生を受けた春香は「びっくりしています。たくさんの方々に支えられて結果を出せました」と感謝した。
今季W杯で初勝利を挙げ、自己最高総合4位の優奈はジャンプのアプローチを見直し「安定するようになりました。一番大きな要因」と、パフォーマンスの向上につなげた。今季W杯2位3度、3位5度と計8度表彰台に上がり、同じく自己最高位の総合3位と躍進した春香は「(ジャンプの)テレマークを修正して(距離の)持久力を強化したい」と、来季を見据えた。
複合女子は同選手権21年大会初採用の非五輪種目。姉妹そろって夢舞台の金メダル獲得を目標に掲げる。将来の正式種目採用を念頭に「応援していただけるよう競技の魅力を知ってもらいたい」と優奈。春香は「そのためにたくさんいい成績を出すことが大事」と力を込めた。【白船誠日】
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