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2024年8月に神奈川県厚木市の貴金属店で商品を奪い、通行人をハンマーで殴ったなどとして、強盗傷害などの罪に問われた19歳男性=北海道旭川市=の裁判員裁判で、横浜地裁小田原支部(寺本真依子裁判長)は4月30日、懲役6年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、男性は24年8月31日昼、数人と共謀して貴金属店に押し入り、腕時計など約130点(約8425万円相当)を奪った上、通行人の頭をハンマーで殴りけがをさせるなどした。
男性は北海道の母子家庭で育ち、就職で上京。借金を背負って「闇バイト」に応募し、事件に加担した。指示役に命じられるがまま貴金属店に押し入ったとされ、これまでの公判では、事件前、監視下で不眠のまま約16時間「監禁状態」に置かれるなど「感覚がおかしくなっていた」と証言し、反省の弁を述べた。
判決は「従属的な立場だが、共犯者に指示するなど主体的にも行動した」と指摘。「今は反省を深めている」としつつも「離脱する機会があったのに、報酬欲しさに強盗を了承した」と断じた。寺本裁判長は判決を読み上げた後、「失敗を見つめ直すことは必ず人を成長させる。逃げないでぶれない自分を確立してほしい」と説諭した。【宮本麻由】
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