美術館におすすめの靴を紹介。ハイヒールで大失敗?話題の「ミュージアムシューズ」って?

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2025年04月30日 22:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部
Text by 沢山千

美術館めぐりは楽しいけれど、じつはけっこう体力勝負。

広い美術館内をぐるぐる歩き回って、お気に入りの作品を見つけたらじっくり鑑賞……気づけば数時間立ちっぱなしになることも。そんなときに頼りになるのが、ちゃんと考えて選んだ靴なんです。

たとえば、気合を入れてハイヒールで出かけたら大失敗してしまった、という話をたまに聞きます。足は痛いし、館内で「カツカツ」と音が響くし、周りの視線が痛すぎて作品どころじゃなくなってしまった、とか。じつは美術館では「足音」が思った以上に重要なファクターなんですよね。

最近では「美術館靴」なんて専用シューズまで登場するくらい、本気の鑑賞者たちの間では靴選びが注目されています。

いまはSNSで「映える」美術展も人気なので、おしゃれなコーディネートで出かけたい気持ちもありますよね。この記事では、足元の快適さと静音性を両立させつつ、おしゃれも楽しめるヒントを紹介します。

定番中の定番ですが、やっぱり外せないのがクッション性の良いスニーカー。軽量タイプなら疲れ知らずで一日中歩き回れます!

モノトーン系のシンプルなデザインを選べば、カジュアルコーデにもきれいめスタイルにも合わせやすいのが魅力。メッシュ素材を使用した通気性の良いタイプは、季節を問わず快適に過ごせます。

静音性と履き心地を両立したスニーカーは、美術館だけでなく博物館や図書館など、静かな環境での活動全般に役立つ万能アイテムです。

Photo by Mnz on Unsplash

女性におすすめなのが、上品で足元をエレガントに見せてくれるバレエシューズです。

ソフトなレザーやスエード素材を使用したバレエシューズは、靴底が薄く柔らかいため足音が静かで、美術館の静寂を乱しません。フラットデザインなので足への負担も少なく、長時間歩いても疲れにくいです。コンパクトな見た目ながら、クッション性の高いインソールを採用したモデルを選ぶと、快適さがさらに向上しますよ。

ドレッシーなワンピースやスカートスタイルと相性抜群で、美術館でのおしゃれも楽しめます。折りたたみ可能なタイプならバッグにも収納でき、移動時に別の靴を履いて美術館内だけで履き替えることもできますね。

クラシックなデザインながら現代的な軽量素材を使用したローファーは、美術館訪問に適した靴の代表格です。

伝統的なデザインに現代のテクノロジーを組み合わせた軽量ローファーは、革靴のフォーマル感を保ちながら、スニーカーのような履き心地を実現しています。ソールに柔らかいラバー素材を使用したモデルは、足音を抑えながら歩行時の衝撃も緩和してくれます。

上品な革靴に見えながら、実は軽量で歩きやすいため、仕事帰りや外出のついでに美術館へ立ち寄る際にも最適。スーツやジャケットスタイルとも相性が良く、どんな場面でも対応できる汎用性の高さが魅力ですよ。

Photo by Stanley G. Mathu on Unsplash

フェリシモの「ミュージアム部」が展開する「ミュージアムシューズ」は、美術館のために作られた専用シューズというコンセプトが面白い一足。美術館や博物館で快適かつ靴音が響きにくい仕様のシリーズです。

発泡ラバー素材のソールが音の反響を吸収し、静かな館内での足音を気にせず作品に集中できます。かかと部分には低反発クッションのインソールが採用され、長時間の鑑賞でも疲れにくい設計。生活防水仕様なので、雨の日の訪問でも安心ですよ。

フェリシモ ミュージアム部「ミュージアムシューズ」

夏場の美術館訪問には、通気性が良く快適なコンフォートサンダルがおすすめです。

近年のコンフォートサンダルは、機能性とデザイン性を両立させたモデルが増えています。特にクッション性の高いフットベッドと静音性を考慮したソールを採用したタイプは、美術館での長時間の鑑賞に適しています。足をしっかりホールドするストラップ構造のものを選べば、歩行時の安定感も確保できます。

美術館内は温度・湿度が低めに設定されていることが多いため、靴下と合わせて履ける素材やデザインを選ぶと、冷房対策としても効果的です。サンダルでありながら上品さを失わないデザインのものを選ぶことで、夏場の美術館訪問をより快適に楽しむことができます。

ハイヒールなど硬い素材の靴底は音が響きやすいため、静寂が求められる美術館では周囲の鑑賞者の迷惑になりかねません。特に大理石や木製の床では、ヒールの音が予想以上に大きく響くことがあります。

超厚底シューズも床を傷つける可能性があるだけでなく、バランスを崩して作品に接触するリスクも高まります。

子ども連れで来館する場合、音が鳴る靴は避けたほうがよいでしょう。光るスニーカーは館内ルールで禁止となる場合もあります。これらは靴底が光る仕組みのために硬い素材が使われていることが多く、歩くたびに音が出るためです。

下駄や木製ソールのサンダルも避けるべき靴の一つです。足音が大きく響くだけでなく、床を傷つける恐れもあります。

雨の日に履くレインブーツも、ゴム素材が床と摩擦を起こし、「キュッキュッ」という音が出やすいので注意が必要です。

最後に、雪や雨の日に履くような汚れた靴も避けましょう。美術館の床を汚すだけでなく、滑りやすくなって危険です。可能であれば、美術館に入る前に靴の汚れを落とすか、館内用の靴に履き替えることをおすすめします。

美術品の保護と他の来館者への配慮を忘れずに、快適でマナーを守った美術館訪問を楽しみましょう。

Photo by Emily Pottiger on Unsplash

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