
今では信じられないような話だが、昔の日本では女の子どもが初潮を迎えると赤飯を炊いて祝い、近所や親戚に配るという風習があった。
投稿を寄せた50代女性は、自身の初潮を迎えたときの忘れられない出来事を振り返る。
「初潮を迎えたとき、親戚じゅうに 名前入りののしのついたお赤飯を配り歩き『一人前の女の身体になりました』と挨拶させられた」
それは祝福とは程遠い、屈辱的な体験だったことは想像に難くない。(文:天音琴葉)
「あの子の方がマセてる」従姉妹と比較され……
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古くからの風習とは言え、本人への配慮が全く感じられない。さらに、周囲の大人たちの無神経な言葉が追い打ちをかけた。
「同じ年頃の従姉妹が数人居て、あの子のほうが早かったからマセてるだの、先月はあの子やったわだの、要らぬ情報を聞かされたり、挨拶に行った先で部屋の奥からその家の兄ちゃんがジロリと見てきたりして、とても不愉快だった」
好奇の目に晒され、喜ばしいはずの成長の節目が、女性にとっては不快な記憶として刻まれてしまった。
その後、長年にわたりひどい生理痛に悩まされたそうだ。結婚、そして出産したものの、初潮から30年後、婦人科系疾患により子宮全摘手術を受けることになったと投稿を結んだ。
生理用の下着を干したら、「あんなところに干すんじゃない」と怒られた
続いての投稿も50代女性からで、衝撃的な内容だ。
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「初潮が始まってから、母は私をライバル視するようになりました。生理用品も買ってくれず、お金をもらい、買いに行ってました。中学生だったのですごく恥ずかしかったのを覚えています」
思春期の娘にとって最も身近な存在であるはずの母親が、初潮をきっかけに敵意を向けてくるようになったのだ。自分より若い娘への嫉妬だろうか……。しかも、母親は生理に対する嫌悪感を隠そうともしなかった。
「生理の時に履くパンツを洗って干せば、『あんなところに干すんじゃない』とか怒られ、生理になれば『アソコから血なんか出して』とか言われ、生理になることがダメなのかと いつもコソコソしてました。つらい中学時代でした」
生理は女性にとって自然な体の営みだ。それを理由に母親から拒絶されるとは、理不尽極まりない。いずれの投稿者も、思春期のつらい体験が今も心に影を落としているのかもしれない。
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