万博「技術革新のきっかけに」=中小企業の成長に期待―鳥井大商会頭

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2025年05月01日 08:02  時事通信社

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時事通信社

インタビューに答える鳥井信吾大阪商工会議所会頭(サントリーホールディングス副会長)=4月25日、大阪市北区
 大阪商工会議所(大商)の鳥井信吾会頭はこのほど、時事通信のインタビューに応じた。4月13日に始まった大阪・関西万博については、中堅・中小企業やスタートアップにとって「イノベーション(技術革新)のきっかけになる」と強調。世界各国の技術を目の当たりにすることで、将来の成長につながる効果への期待感を示した。

 万博では「大阪ヘルスケアパビリオン」を中心に数多くの中小企業が自社の技術を生かした製品などを出展。大商はこうした企業への助言や連携の仲介などをしている。鳥井氏は出展企業に対し「夢のある技術、ノウハウの展示」を求めている。158カ国・地域の先端技術や文化が集まる万博に自社の技術や製品をお披露目することは「人を鍛え、違う考えと触れ合える。ここでの蓄積は5〜10年後に効いてくる」と訴えた。

 万博の開幕からおよそ2週間が経過し、「実際に行った人の多くが『もう一度行きたい』と言っている。盛り上がりは思った以上だ」という。想定来場者数2820万人の達成見込みに関しては「出展内容の魅力からすると、3000万人を超える可能性はある」と自信を示す。今後、梅雨や夏の猛暑でも客足を伸ばすため「『雨の万博』など季節に合った促進キャンペーンを仕掛ける必要がある」と指摘した。 
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