CL準決勝のインテル戦で躍動したヤマル [写真]=Getty Images バルセロナに所属するスペイン代表FWラミン・ヤマルがまたしても偉大な記録を打ち立てた。
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグが現地時間4月30日に行われ、バルセロナは本拠地『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』にインテルを迎えた。ホームでの先勝を目指す中、開始直後にネットを揺らされると、21分にはCKから追加点を献上。2点ビハインドという苦しい状況下で反撃の口火を切ったのは“神童”ヤマルだった。
26分、右サイドでボールを受け、細かいタッチのドリブルでボックス内へと侵入。複数人に囲まれながらも左足を振ると、狙い澄ましたシュートは美しい弧を描いて左ポストを叩き、そのままネットを揺らした。“名手”ヤン・ゾマーが一歩も動けぬ圧巻のゴラッソで勢いに乗ったバルセロナは、38分にフェラン・トーレスが同点ゴールをマーク。後半には再びCKから失点したが、ハフィーニャの強烈なミドルシュートがオウンゴールを誘発し、3−3のドローに持ち込んだ。
ヤマルにとってはこの日がトップチームでの通算100試合目。バルセロナの発表によると、17歳291日での公式戦100試合出場は、クラブ史上最年少記録とのこと。チームメイトのスペイン代表MFガビが持っていた19歳29日という記録を大幅に更新したこととなった。
また、CL史に残る記録も同時に打ち立てている。バルセロナに追撃の1点をもたらしたヤマルだが、17歳291日での得点はCL準決勝における最年少ゴール記録とのこと。これまでの記録は2017年にフランス代表FWキリアン・エンバペ(現:レアル・マドリード)が樹立した18歳140日だったが、バルセロナでの通算100試合出場と同様に、これも大幅に更新している。
ゴラッソの応酬となったファーストレグはドローに終わり、バルセロナは敵地『サン・シーロ』でのセカンドレグに向けてアドバンテージを手にすることはできなかった。ヤマルは「僕たちの方が優勢だったが、上手くいかなかった。常に勝つことを考えているから悔しかったよ。セカンドレグのことを考えているし、全力を尽くす。きっと勝ち抜けると思っているよ」とコメントしている。
運命のセカンドレグは日本時間6日に行われる。
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