居住用・投資用不動産におけるマーケット動向調査 – 一都三県人気のエリアは?

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2025年05月01日 14:50  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
TERASSは4月28日、居住用・投資用不動産におけるマーケット動向をまとめた「TERASS Market Report」2025年4月版を公開した。


はじめに、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)における中古マンションの成約平米単価および在庫数の推移をみると、成約平米単価は、直近6か月は75〜79万円台の間を小幅で上下しており、2025年3月時点で79.01万円。一都三県別では「東京都」が上昇し「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」が横ばい〜やや下落傾向に。在庫はやや減少傾向にあり、特に「東京都」で減少傾向が続いている。


一方、新築戸建の価格は緩やかに上昇し続けており、2025年3月時点で4,925万円。一都三県別にみると、「東京都」「千葉県」で上昇傾向、「神奈川県「埼玉県」はほぼ横ばいで推移している。在庫は2024年1月まで増加を続け、コロナ禍前と同水準となったが、2024年2月以降は一転、すべての都県で減少基調が続いている。



住宅ローンに関しては、変動金利の相場は2024年7月の0.487%を底として上昇に転じ、政策金利の利上げを受けて同年10月に大きく上昇。4月以降も上昇トレンドとなると見込まれている。一方で、固定金利も上昇を続けており、変動金利の金利差は引き続き大きいが、4月からの円高基調により若干下落の予兆が見られるという。

こうした状況にある中、首都圏で人気のエリアを調査した。2024年10月〜2025年3月の期間中、Terass Offer上で家探しの希望駅として登録されたデータを集計したところ、「東京都」では、「目黒駅」が不動の1位に。続く2位は「吉祥寺駅」、3位は「荻窪駅」、4位「三鷹駅」という結果に。また、「三鷹駅」と「西荻窪駅」が9pt増加するなど、城西地域で都心へのアクセスのよいエリアの人気が高くなっているよう。



「神奈川県」では、上位4位まで変わらず1位「横浜駅」、2位「武蔵小杉駅」、3位「日吉駅」、4位「川崎駅」と、東横線・京急線沿線で都心アクセスのよいエリアが上位を独占。「埼玉県」では、「浦和駅」が変わらず1位に。2位は「大宮駅」、3位に「和光市駅」がランクインしたほか、9位「川口駅」、12位「戸田公園駅」、13位「与野駅」など東京都近接エリアの人気が上昇傾向に。また、「千葉県」では1位「京成船橋駅」、2位「船橋駅」、3位「市川駅」をはじめ、上位は軒並み変動せず。千葉県もまた、都心アクセスのよい浦安市や市川市の各駅がジャンプアップした。


次に、全国における投資用不動産の市場動向について調査した。その結果、区分マンション価格は2024年10-12月期まで上昇トレンド。直近2025年1-3月期は下落したものの、依然として高水準で推移している。また、表面利回りは6.77%と上昇に転じた。



一棟マンションの価格は、2024年1-3月期以降2億1,000〜2,000万円の間で横ばいが続いたが、直近2025年1-3月期は大きく上昇。表面利回りは、2024年10-12月期からマイナス0.42ptと大きく下がり7.54%となった。



さらに、一棟アパートについては、価格は2025年1-3月期に微幅で上昇しているが、概ね横ばい。表面利回りも、直近2025年1-3月期は下落したものの、9.68%の高水準となっている。(CHIGAKO)

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