4月1日にリリースされたiOS 18.4/iPadOS 18.4で、日本語の「Apple Intelligence」が利用できるようになった。今回は「作文ツール」を使って、テキストをゼロから生成する手順を中心に解説しよう。
なお、本稿で紹介する手順はiOS 18.4にアップデートした「iPhone 15 Pro」で検証している。バージョンや機種が異なる場合には、細かい差異があるかもしれない点については、あらかじめご承知おきいただきたい。
●「作文ツール」で、ゼロベースでテキストを生成する手順
作文ツールはApple Intelligenceが提供するテキスト生成支援機能で、ユーザーの指示に応じて文章をゼロから作成してくれるものだ。
|
|
今回は例として「メール」アプリからの使用手順を紹介する。まず、新規メールを作成し、本文の編集位置にカーソルを合わせる。ソフトウェアキーボードが表示されたら、その上部にあるApple Intelligenceのアイコンをタップすることで、「作文」ツールの画面が起動する。
作文ツールの画面には複数のメニューがあるが、ゼロベースでテキストを生成したい場合には、画面を最下部までスワイプアップし、「作文」というボタンをタップする。
なお、検証に利用した機種は、既に初回利用時のセットアップを済ませてあった。初回のセットアップでは、ChatGPTの利用に関する設定の選択が求められるので、その場合には画面指示に従って操作を進めよう。
「作文」の画面が表示されたら、「ChatGPTで作文」とある欄に、プロンプト(指示文)を入力しよう。例えば「取引先の編集者に向けて、新製品のレビュー記事の企画を提案するメールのひな型を書いて」と記載することで、それに応じたメール文の下書きが自動で生成される。
指示によっては「ChatGPTから詳細を求められています」のような画面が続くので、必要に応じて情報を追加し、下部の「アップデート」をタップしよう。
|
|
情報を入力してから「アップデート」をタップ(画像=右)
もし、生成されたテキストに満足できない場合は、「ChatGPTで微調整」の欄に再度指示を入力したり、「書き直し」や「よりカジュアルなトーンで書き直す」などの選択肢をタップすることで、内容をさらにブラッシュアップできる。
修正なしで使えるクオリティーにするには、内容や運、プロンプトの工夫度合いが絡んでくるだろう。筆者個人としては、冠婚葬祭や部署移動などにまつわる社交辞令のようなメールのひな型を考えてもらうことで、かなり時短につながると感じている。もちろん「メール」アプリだけでなく、「メモ」や「Pages」など、複数のアプリで作文ツールを試してみるとよいだろう。
●既存のテキストに対して修正を加える手順もある
なお、本記事では詳細な手順を省くが、作文ツールは新たな文章を生成するだけでなく、既存のテキストに対するリライトにも役立つ。
|
|
エディタ上でテキストを選択した状態で「校正」や「書き直し」などの選択肢をタップしよう。「校正」では文法ミスや言い回しの改善を提案してくれ、「書き直し」では内容を保ったまま表現を変えてくれる。
特に「フレンドリー」や「プロフェッショナル」「簡潔」など、文体を指定しての変換ができるので、手動で雑に入力した下書きを元に、整ったメール本文などを生成してくれるだろう。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。