
ハンドボールのヨーロッパチャンピンズリーグ(欧州CL)の準々決勝・第2戦が日本時間1日、ポルトガルで行われ、パリオリンピック™代表・吉田守一(24)擁するHBCナント(フランス)が32ー30でスポルティング(ポルトガル)を下した。この結果により、吉田は日本人初の欧州CLセミファイナリストとなった。
サッカー同様、ホーム・アンド・アウェイ方式で行われるハンドボールの欧州CL。決勝トーナメントは2試合の合計スコアで勝敗が決まる。
第1戦、スポルティングをホームに迎え、28ー27で勝利したナントは、この試合同点以上でベスト4入りが確定する。
試合は終始、点を取っては取り返すシーソーゲーム。吉田は、素早い速攻からゴール前でボールを受けると、キーパーの逆をつく高度なシュートでチームに勢いをもたらした。その後も献身的なディフェンスとガッツあるプレーでチームを鼓舞し続けた。
最後まで攻守で集中力を切らさなかったナントが、32ー30で接戦を制し、クラブ4年ぶりのベスト4入りを果たした。吉田は日本人として史上初となるセミファイナリストとなった。
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前人未到の、欧州CL日本人初制覇へ。準決勝の相手は、日本時間2日に抽選で決定する。
■吉田守一(よしだ・しゅいち)
2001年3月26日生まれ、和歌山県出身。身長193cm、体重110kg
競技歴4年で日本代表のトップチームに選出。
大学在学中に単身、ポーランドのタルヌフに移籍し、
現在は世界最高峰フランスリーグの強豪HBCナントに所属している。
日本人離れした圧倒的なフィジカルで他国のトップ選手と互角に渡り合う。