女子バスケットボールWリーグの新潟BBラビッツが1日、25−26シーズンの新体制記者会見を行った。就任2季目の東英樹監督(58)とともに新入団7選手が出席。それぞれ持ち味をPRした。リング下のリバウンドと運動量が武器でセンター(C)のデンベル・サナタ(23=共栄大)は、1部昇格の立役者になることを宣言。チームがテーマの1つに掲げる「忍者ディフェンス」で貢献し、10月の開幕戦から大暴れする。
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コートネーム「サナタ」が、BBラビッツ快進撃の立役者になる。延岡学園高の3年間で日本語をマスターしたというマリ出身のセンターはリング下で力を発揮する。「チームのみんなから『この人と一緒にプレーしたい』と思ってもらえるような選手になっていきたい」と決意表明。3〜6日に阿賀野市の水原体育館で行われるスプリングキャンプから自身の特長を味方に伝え、信頼を勝ち取るつもりだ。
身長は現時点で15選手いるチームの中で1番高い187センチ。両親ともにバスケットボールはしていなかったが180センチ以上あり、祖父は190センチの長身。「大学2年の時に横に(筋肉がつかなくて)病院に相談に行った際に、まだ(身長が)伸びている途中かも、と言われた」と明かし、「まだまだ成長中」。サイズもプレーも発展途上にある。
チームは多くの主力選手が移籍で抜けたが、東監督は「昨季のバスケを理解してくれている選手に加え、質の高い新戦力が多く来てくれた」と心配なし。昨季の平均失点は23−24シーズンの82・42点から62・28点に大幅減。今季は日本女子代表が75年の世界選手権で2位になった際の独自戦術「忍者ディフェンス」を参考に、さらなる守備強化と過去2シーズン横ばいだった得点力アップを目標に置く。「忍者は素早いイメージ。走力に自信はある。3点シュートの確率も上げて力になりたい」。攻守両面でチーム貢献を誓う。
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Wリーグは昨季から1部「プレミア」と2部「フューチャー」の2部制となっており、BBラビッツはフューチャーで11勝14敗の4位に終わり1部昇格はならなかった。いい守備からいい攻撃へ−。東監督は「メンバー選考は横一線」と強調。新C候補は「プロリーグに入って終わりではない。昇格に貢献し、注目される選手になりたい」と目標を掲げた。【小林忠】
◆デンベル・サナタ 2001年6月19日生まれ、マリ出身。プレー歴はマグナンブーグー基礎学校−延岡学園高−共栄大。ポジションはC。背番号5。187センチ、73キロ。
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