京王杯SC2025に出走予定のレッドモンレーヴ(23年5月撮影、ユーザー提供:おうどんさん) 名牝エアグルーヴの孫となるレッドモンレーヴ(牡6、美浦・蛯名正義厩舎)が、京王杯スプリングカップ(4歳上・GII・芝1400m)で2年ぶり2勝目を狙う。
レッドモンレーヴは父ロードカナロア、母ラストグルーヴ、母の父ディープインパクトの血統。母は1戦1勝で無念の引退となったが、無事ならGIを意識できる逸材だった。そして祖母のエアグルーヴは96年のオークスと97年の天皇賞(秋)、曾祖母のダイナカールは83年のオークスの覇者。一族にはルーラーシップやアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテやオレハマッテルゼなど、GI勝ち馬がズラリと並ぶ。
ここまで19戦5勝。23年の京王杯スプリングCで重賞初制覇。その後は勝利がなく、浮き沈みの激しい競走成績でもあるが、23年の富士Sで2着、昨年の京王杯スプリングCでも2着に食い込んでいる。要は気持ち一つ。ツボに嵌まれば強豪相手でも好勝負できる力はある。
今年で節目の70回目を迎える京王杯SCだが、過去に2勝以上した馬は00年と01年に連覇したスティンガーの1頭だけだ。レッドモンレーヴがレース史に新たな1ページを刻めるか。その末脚に要注目となる。