
百貨店大手3社が1日公表した4月の既存店売上高(速報)は、いずれもマイナスとなった。高島屋が前年同月比4.8%減、三越伊勢丹ホールディングス(HD)が1.5%減、大丸松坂屋百貨店が0.7%減。国内客の売り上げは全社プラスだったものの、訪日客の購買額を示す免税売上高が大きく落ち込んだことが響いた。
免税売上高は高島屋が前年同月比32.5%、大丸松坂屋は21.1%、三越伊勢丹HDは19.0%それぞれ減少した。各社とも、訪日客の需要が高級ブランドのバッグや時計といった高額品から、単価の低い化粧品などに移っていることを減少の理由に挙げている。