ELの舞台でもチームを牽引するニコ・ウィリアムズ [写真]=Getty Images アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズが、現地時間5月1日に控えたヨーロッパリーグ(EL)・準決勝ファーストレグのマンチェスター・ユナイテッド戦に向けた前日会見に出席した。スペインメディア『マルカ』が4月30日、会見の様子を伝えた。
今季のラ・リーガで4位につけるアスレティック・ビルバオ。ELの優勝チームにもCL出場権は与えられるが、国内の成績のみで、来季11年ぶりにチャンピオンズリーグ(CL)に参戦する可能性が高まっている。
だが、13シーズン前の“忘れ物”を取り戻し、クラブにとって悲願である欧州タイトルを獲得するチャンスがあるのだから、燃えないはずがない。過去、アスレティック・ビルバオは1976−77シーズン(※当時は前身大会のUEFAカップ)と2011−12シーズンに同大会のファイナルまで駒を進めているが、いずれも準優勝だった。“3度目の正直”を狙う今季、クラブの本拠地『サン・マメス』でファイナルの舞台が行われることもあって、初の戴冠への機運は日に日に高まっている。
このような状況のなか、アスレティック・ビルバオの“エース”として活躍するニコは、「偉大な選手が誕生するのはいつだってビッグゲームだ」と発言。「明日が楽しみだし、『オールド・トラフォード』で行われるセカンドレグも同じくらいワクワクしている。僕らはこの試合を心待ちにしているし、明日はゴールをが奪えればいいね。僕らにできるベストを尽くすつもりだし、勝利を実現するために必要なものは自分にも備わっていると思う」と意気込んだ。
ホーム開催のファーストレグが重要であることは今更指摘するまでもないが、ニコは「『オールド・トラフォード』の雰囲気も、僕らを成長させてくれるはず。それはいわば、ベストを尽くす助けとなるだろう」と自らの見通しを明かす。「互角の戦いになるだろうし、僕たちもうまくやらなければならない。ファンが1分1秒から全力を尽くしてくれれば、絶対にチャンスはある」と話すと、ファーストレグに向けて次のような言葉も発した。
「『サン・マメス』でのファーストレグは本当に重要だ。セカンドレグでは少なからずプレッシャーもあるだろうから、明日は良い結果を残さなければならない。ただ、僕らは落ち着いているし、これまでの試合と同じようにやれば、うまくいく自信もある。決勝進出のために、全力を尽くすことは間違いない」
ちなみに、前回決勝進出を果たした2011−12シーズン、アスレティック・ビルバオはラウンド16でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。当時は、現在もチームに在籍する元スペイン代表DFオスカル・デ・マルコスらがゴールを奪い、敵地開催のファーストレグを3−2で制すと、ホームに戻ったセカンドレグでもデ・マルコスと元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテのゴールで、2−1と勝利していた。当時の試合について、ニコは「このクラブにかかわっていれば耳にすること多い偉大な試合だよね。デ・マルコスは、セカンドレグの会場の雰囲気が、今回も僕らに力を与えてくれると言っていたよ」と話している。
最後に、ニコは自身の夢に言及。「『サン・マメス』でトロフィーを掲げること。このクラブで歴史を作るチャンスがある。夢に終わりはないよ」と力強く語った。
アスレティック・ビルバオが本拠地『サン・マメス』にマンチェスター・ユナイテッドを迎えるファーストレグは、日本時間で5月1日の28:00(2日の4:00)にキックオフを迎える。
【ハイライト動画】準々決勝ではニコが勝負を決める!