
「父親、定期的にウーパールーパーを送ってくるんだけど描いて即送信じゃなくてストックしたものをムシャクシャした際に送ってるらしく、狂気」
【写真】「尖ってた時の父」が描いたウーパールーパーも味わい深い…笑
Xユーザー・サブッパさん(@sabunositappa)が投稿したのは、お父さんから送られてきた手描きのイラストを写した1枚の写真です。
写っていたのは、顔の両側にエラを持ち、大きな白目と小さな黒目、前歯を出して口を開けた表情のウーパールーパー2体。1枚は細長い体が強調された横向きポーズ、もう1枚は二足立ちでポーズを決めており、いずれもじわじわくる味わい深さがあります。
娘に笑ってほしい…そんな気持ちから始まったというこの“ウーパールーパー通信”は、投稿からわずか数日で8.4万件を超える“いいね”を集め、大きな話題となりました。
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一体、この父娘のやりとりにはどんな背景があるのでしょうか? 詳しくお話を伺いました。
描く理由もタイミングも自由すぎる“父の愛”
ーーイラストを描かれているのはお父さまとのことですが、どのようなきっかけでウーパールーパーを描くようになったのでしょうか?
「きっかけはたまたま描いたウーパールーパーが『娘(投稿者)のツボに入ったこと』で、それから『当時学生でバス通学だった娘にウーパールーパーを送りつけてバス内で笑わせてやろう』という魂胆で描き続けていました」
ーーいつ頃から送られてくるようになったのですか?
「かれこれ5年、続いています。初期の頃は毎日3枚送られてきました。今では“月3ルーパー”程度ですが、ストックがあることが判明し、狂気を煮たように感じます。ムシャクシャに関しては父が確かにポロッと言ったもので『ヤバすぎる』と思いツイートしました」
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ーー初めてウーパールーパーのイラストを受け取ったとき、どのように感じましたか?
「初めてのウーパールーパーは私にとって非常にツボで、レシートに描いてもらったんですが、それを財布にしまっていたのを思い出します。半年経つ頃にはインクが薄れてただの紙切れになったので捨てました。その辺りから父が再びウーパールーパーを描き始め、LINEでずっと送り続けるようになったので、正直うっとうしく3年くらいはミュートしてました」
ーー「尖ってた時の父」のイラストも話題になりました。お父さまは、絵を保管されているのですか?
「『尖ってた時の父』の絵柄が本当に最初の頃だったので恐らく5年前のものだと思われます。描いたものは写真で撮ってGoogleフォトで保存しているみたいです」
ーー普段からユニークな表現をされる方なのでしょうか?
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「印象としては無害だけど節々がヘンな人だと思います。趣味も捻くれており、『リバードが貰えるクソゲーをプレイして、そのリバードでクレーンゲームをする』というものです。当人は『クレーンゲームかなあ』と言ってましたが、私視点であればクソゲーリバードでクレーンゲームをするのを趣味として嗜んでいます。『クソ翻訳』『クソ広告』の類も好きです」
ーー今回の大きな反響について、ご家族の反応はいかがですか?
「家族みな、この様な経験ができるのをとても新鮮に感じております。父本人に関してはインターネットが好きな人なので、皆様のリプライや引用を笑いながら眺めています」
“静かなる狂気”とも評されたウーパールーパーのイラストには、多くのユーモアあふれる声が寄せられています。
「この顔好きwww」
「めちゃくちゃ好き、かわいい」
「最初は狂気だけど見てるとだんだんかわいく思えてくる」
「感情のはけ口がウーパールーパーなの、じわじわくる…。ストック制なのもポイント高くて、静かなる狂気って感じ」
「ちなみにこの2匹のウーパーはトポロジー的に同相とみなされます。人間とウーパーは意外と近いのかもしれませんね。生命みな兄弟、ラヴ&ピースということです」
「うまく言えんけどこのお父さんの気持ちすごくよくわかる。ムシャクシャした時に褒めるでも罵倒でもなんでもいいからとりあえず何か反応が欲しいのかもしれない。『俺はここにいるよ』という自分の存在証明みたいな。なんていうか小さい子に意味なくキャハハって笑って欲しい感覚に近いみたいな」
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なお、お父さんオリジナルのウーパールーパーはLINEスタンプとしても販売中。ユーモアと愛情が詰まったキャラクターに、癒やされること間違いなしです。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)