
「高学歴」と呼ばれる人の全員が年収が高いわけではない。理由はさまざまだが、実際、学歴が物を言うのは新卒の就活だけだ、と思ったことがある人もいるだろう。だが、学歴とは単なる過去の実績ではない、という考え方もあるようだ。
そんな視点から投稿を寄せたのは、神奈川県に住む50代男性(アプリケーション開発シニアコンサルタント/年収1400万円)。高学歴の基準は「大学院修士課程卒業」だと考える男性だが、条件があるという。
「社会人経験を最低でも5年以上経験してから大学院に入学し修士課程卒業すること」
つまり学歴よりも、学び続ける姿勢にこそ価値があると考えているようだ。男性はさらに持論を展開していく。(文:天音琴葉)
「学び続けることが出来ない人は会社内外で成長出来ない」
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単に大学院を出ればいいというわけではなく、「社会人経験を5年以上経てから」という条件をつけた理由について、男性は次のように説明した。
「大学卒業してからも学び続けることに高学歴の意味がある。瞬間風速の大学卒業のみであったり、社会人経験ない修士卒の学歴では業績、年収で大差は生じないのではないかと感じる。学び続けることが出来ない人は会社内外で成長出来ないと断言しても良いであろう」
社会に出てからも学ぶ姿勢がなければ、大した成長も大幅な年収アップを見込めないと言い切る。こうした考えを持つに至ったのは自身の経験が大きく関係している。
「私の場合、とある私立の外国語大学を卒業し、医薬品メーカー営業担当に就職。高収入な業界ではあったが、長続きしない気配を常に感じていたので営業配属後は特許翻訳学校に行ったり、MBA取得に向けてビジネススクールに通ったり、会社で稼いだ金をスクーリングに投資してきた」
現状に甘んじることなく、常に先を見据えて自己投資を続けてきた。その努力は着実に実を結ぶ。紆余曲折あったものの、38歳で米国の大学院でMBAを取得した。最も優秀な成績を修めた卒業生に贈られる称号「Cum Laude」をもらったという。
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「その後は英会話スキルを少しずつ磨き、53歳の今では独学で逐次通訳(編注:話者の発言の区切りごとに訳していく通訳手法)をこなせるまで日英バイリンガルコンサルタントとして進化中」
年収1400万円という現在の年収は、まさに学び続けた結果なのだろう。最後に、男性は熱いメッセージを送る。
「学び続けることに高学歴の意味があると伝えたい。また学び続けることに年齢制限はないので学び始めると決心した時は自分を誉めてあげましょう!」
いくつになっても学び始めることに遅すぎることはない、という言葉は、多くの人の心に響いたのではないだろうか。
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