NEXCO中日本は5月2日、同社管理下の高速道路で4月6〜7日に発生したETCシステム障害について、利用料金の請求を中止すると発表した。同社は「事態の重大性に鑑み」と理由を説明。すでに支払いをした利用者には、クオカードの送付やポイント還元などで対応する。
この障害は、東名高速清水ICなどで4月6日午前0時30分ごろに発生。時間と共に拡大し、7日未明までに17路線106カ所まで広がった。その後NEXCO中日本は応急復旧作業を進め、7日午後2時に全ての料金所の運用を再開した。
障害時の利用料金については、後日精算の形をとり、利用者にはWebなどでの支払いを求めていたが一転。障害が発生した時間に該当の料金所を利用した全員に対して、利用料金と同額のETCマイレージサービスによる還元額の付与や、請求額の減額、クオカードの送付などの対応行うと表明した。具体的な還元方法については、支払い方法に応じた案内を発表している。
今後の同様の障害が発生した場合、同社は「ETC通信を切らずに、速やかにバーを開ける措置をとることで、利用者に渋滞などの迷惑を掛けることなく、通常の支払い手続きを進められると考えている」と説明。また、課金機能が正常に機能しなくなった場合などの料金徴収については、マニュアル策定に向けた検討を進めるとしている。
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「今回の事態を深く反省し、二度と繰り返すことのないよう、組織一丸となって取り組んでいく」(NEXCO中日本)
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