警視庁本部=東京都千代田区 東京都足立区の剣道教室で小学1年の女子児童の頭を木刀でたたき、脳振とうなどのけがをさせたとして、警視庁綾瀬署は2日、傷害容疑で、元指導員の男(53)を書類送検した。「腕が正しく上がっていないことを教えるためだったが、間違った指導だった」と容疑を認めている。
送検容疑は1月、足立区の小学校の体育館で、剣道の稽古中だった小1の女子児童の頭を木刀でたたき、脳振とうや打撲のけがをさせた疑い。
捜査関係者によると、女子児童は頭に防具を着用していたが、吐き気などを訴え、病院を受診。長期の経過観察が必要だとする医師の診断を受けたといい、保護者が警視庁に相談した。
都剣道連盟は3月、元指導員を2年間の会員資格停止処分とした。同連盟は「剣道の指導としてあってはならない行為。同様のことが起こらないよう対策を取る」とコメントした。