神奈川県警本部=横浜市中区 川崎市の民家で性別不明の遺体が見つかった事件で、遺体には燃やされた痕があることが2日、捜査関係者への取材で分かった。司法解剖の結果、身体的特徴から若い女性と推定され、死因は不詳で死後1カ月以上経過しているとみられることも判明した。
神奈川県警は死体遺棄事件として捜査。DNA型鑑定などで遺体の身元確認を進めるとともに、死亡の詳しい経緯を調べている。
捜査関係者などによると、県警が行方不明になっている女性(20)の元交際相手の男性宅をストーカー規制法違反容疑で先月30日に家宅捜索した際、バッグに入れられ一部白骨化した遺体を発見した。
女性の親族らによると、女性は昨年12月20日に祖母宅にいたが、その後行方が分からなくなった。同日、祖母宅では何者かに窓ガラスが割られる被害があった。家族が同月22日、県警に行方不明届を提出した。
女性は行方不明になる前、男性から嫌がらせや付きまといを受けたと周囲や警察にたびたび相談し、祖母宅に避難することもあったという。