
メジャーリーグでのプレー10年目を迎えた2025年シーズン、先発ローテーションから外され、リリーフでもピリッとしない投球が続いた前田健太投手(37)。所属するデトロイト・タイガースから実質上の”戦力外”とされた。
メジャー登録枠40人から漏れた前田は今後、トレードかウェーバーによる他球団移籍の道が模索されるが、獲得に動く球団がなければFAとなる。日米通算200勝まで残り35勝とているだけに、日本プロ野球復帰も選択肢として現実味を帯びている。
というのも近年、野球選手の晩年を迎え始めている彼が、公言してきたのが「日本で引退」の美学。2024年12月14日放送のBSテレ東『スポーツリアライブ』生放送に出演した際にも、
【日本でプレーして終わりたいですね。引退する時は日本のファンの前で終わりたい。できれば、しっかりと投げられる状態で戻りたい】
自分を育ててくれた日本、応援してくれたファンの前で、しかもチームに貢献して終わりたいとし、それが「2026年になる」可能性も示唆していた。そんな前倒しになりそうな日本復帰だが、問題はどのチームでプレーするか、だ。
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かつて広島東洋カープのエースとして勝ち星を重ね、メジャーでも通算68勝をあげた前田だけに、衰えが見えるとはいえ二桁勝利も期待できる戦力。加えて元メジャーリーガーの凱旋は興業面でも期待できるだけに争奪戦は必至。
それでもカープファンは“古巣”復帰を期待するのは当然で、それはカープの選手も同じこと。先の番組では、大瀬良大地投手(33)からVTRメッセージも届けられた。
【“最後はNPBに意欲がある”とネット記事が出ていますけど、そうなった場合はカープですよね? それはもう恩義を感じて帰ってきますよね?】
“カープを背負って”メジャーでプレー
普段から連絡を取り合う後輩からのラブコールに【大地からメッセージをもらえるのはすごく嬉しい】と素直に喜びつつも、さも“カープ復帰は当然”ともするような物言いに【最後は圧を感じました】とタジタジ。ところが、肝心の“カープ復帰”宣言は最後まで聞こえずじまい……。
プロ野球を取材するスポーツジャーナリストによると、
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「カープ時代はファンを含めて、チーム、広島の街にも愛着を持っていた前田投手は、先輩の黒田さんと同じく“カープを背負って”メジャーでプレーしてきた選手。もちろん彼自身はカープが最優先であっても、即答できない事情もあると見える。
実は妻の早穂さんは2人のお子さんと共に、すでに帰国しているとの情報もあります。もともと関東出身でフェリス女学院大卒の彼女は、地方局アナからフリー転向するなど上昇志向が高い。それこそ東京で教育を受けさせること、また自身の芸能活動の再開も視野に入れているのかもしれない。日本復帰となれば金銭面も変わってきますし、そこに夫婦間の“ズレ”が生じている可能性もありますね」
かつてメジャー球団からの約20億円オファーを断って、カープに4億円で復帰する“男気”を見せた黒田博樹氏(50)。今季の年俸14億円の前田が、そう遠くはない帰国後に“カープ愛”を貫くのか、それとも別の選択肢があるのだろうか。