調査機関「Job総研」を運営するパーソルキャリア(東京都港区)は、2025年卒の新社会人および社会人2年目以上の20〜50代を対象に「初任給」に関する調査を実施した。
その結果、新社会人の初任給は平均26.6万円で、金額について86.2%が「高い印象を持った」と回答した。
●新社会人の初任給は「25万〜29万円」が最多
新社会人の初任給で最も多い金額帯は「25万〜29万円」(42.3%)、以下「20万〜24万円」(25.2%)、「30万〜34万円」(11.4%)だった。社会人2年目以上の人に当時の初任給を聞いたところ、最も多かったのは「20万〜24万円」(50.4%)。続いて「15万〜19万円」(24.2%)、「25万〜29万円」(12.4%)という結果に。
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●平均と中央値の比較
初任給を聞くと、新社会人は平均が26.6万円、中央値が25.0万円、最頻値(最も頻繁に出現する値)が25.0万円。社会人2年目以上の当時の初任給は平均が20.8万円、中央値が21.0万円、最頻値が22.0万円だった。
初任給に対する印象は、新社会人の48.0%が「とても高い印象を持った」、14.6%が「高い印象を持った」、23.6%が「どちらかといえば高い印象を持った」と回答。合計すると、86.2%が「高い印象を持った派」であることが分かった。
一方、社会人2年目以上の人に当時の初任給の印象を聞くと、14.9%が「とても低い印象を持った」、13.6%が「低い印象を持った」、26.1%が「どちらかといえば低い印象を持った」と回答。過半数を占める54.6%が「低い印象を持った派」となっていた。
●初任給の使い道
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初任給の使い道については、新社会人が1位「預貯金」(37.4%)、2位「親へのプレゼント」(36.6%)、3位「自分へのプレゼント・ご褒美」(25.2%)。社会人2年目以上も上位は変わらず、1位「預貯金」(55.9%)、2位「親へのプレゼント」(53.4%)、3位「自分へのプレゼント・ご褒美」(22.4%)だった。
4位以降は新社会人が「投資」(24.4%)や「自己投資」(19.5%)を選んでいるのに対し、社会人2年目以上は「趣味」(13.7%)や「娯楽(飲み会)」(8.7%)がランクインしていた。
Job総研では「新社会人は『投資・自己投資』など、将来に向けた価値を重視する傾向にあるのに対し、社会人2年目以上は『趣味や飲み会などの娯楽』『生活費』など、現在の価値を重視する傾向が見られた。ただし、社会人2年目以上は20〜50代まで幅広い世代の意見が含まれていることも念頭に置く必要がある」としている。
調査は4月15〜16日、20〜50代の働く男女を対象にインターネットで実施した。有効回答者数は284人で、内訳は新社会人が123人、社会人2年目以上の20〜50代が161人。
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