送検のため大阪府警西成署を出る矢沢勇希容疑者=3日午前、大阪市西成区 大阪市西成区で下校中の小学生7人が車にはねられ重軽傷を負った事件で、現行犯逮捕された矢沢勇希容疑者(28)が、レンタカーの貸出期限を過ぎても返却せずに事件に使用していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警捜査1課は同日、殺人未遂容疑で矢沢容疑者を送検。同課は事件を起こすまでの経緯などを詳しく調べる。
捜査関係者によると、矢沢容疑者は先月29日夜、新大阪駅近くのレンタカー店で白色のスポーツ用多目的車(SUV)を借りた。1日午前8時が返却期限だったが、時間までに返却されなかった。店は同日午前10時半ごろ〜午後1時半に計3回電話をかけたが、矢沢容疑者につながらなかったという。
事件は1日午後1時35分ごろ、市立千本小学校の前の市道で発生。2年生5人と3年生2人がはねられ、うち2人が顎や左腕の骨を折る重傷で、5人は打撲などの軽傷を負った。
同容疑者は「全てが嫌になったから、人を殺そうとして乗っていた車で突っ込み、小学生をひき殺そうとした」などと供述しており、捜査1課は動機についても捜査している。