前日会見に出席した長谷部茂利監督と脇坂泰斗 ©KAWASAKI FRONTALE 川崎フロンターレを率いる長谷部茂利監督とMF脇坂泰斗が、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)決勝に向けた前日会見に出席した。
今季のACLE準々決勝以降は、『ファイナルステージ』と題され、サウジアラビアで集中開催されている。4月27日に行われた準々決勝でアル・サッド(カタール)に3−2で勝利して初の準決勝進出を果たした川崎Fは、同30日にもアル・ナスル(サウジアラビア)を3−2で下して決勝まで駒を進めている。
中2日と厳しい日程が続いているなか、3日(日本時間4日1時30分キックオフ)にはアル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)との対戦を迎える。前日会見に出席した長谷部監督は「いよいよ積年の思いを晴らすとき、チャンピオンになるチャンスが来ました。いまから数十時間後に自分たちがその場に立ち、カップを手にできる。そういうイメージをもってこの記者会見に臨み、試合に臨みたいと思います」と意気込みを口にした。
対戦相手であるアル・アハリ・サウジの印象について長谷部監督は「すべてがオーガナイズされていて監督、選手が最高に出来上がっているチームだと思います。非常に強い相手です。つけ入る隙がない」とコメント。脇坂も「攻撃も守備も非常に高いレベルで行えるチームだと思います。それに負けないように僕たちも両方、チーム全員で攻撃も守備もして絶対に勝ちたいと思っています」と語った。
また、豊富な資金力で選手を獲得しているアル・アハリ・サウジとの対戦に長谷部監督は「予算のところは我々の世界では大事なことですけれども、プレーをするときにお金を持ってプレーはできません。財布を持ってプレーはしないですし、クレジットカードを持ってプレーしません。つまり、そこはプレーに大きく左右しない。それが競技者だと思います。プレーヤーで一番大事なのはピッチで何をするかです。大事なことですが、お金はそのあとの話だと思います」と重要なのはピッチ上でのパフォーマンスであることを強調した。
そして、サポーターに向けて長谷部監督は「このチャンスは滅多にない。ともにつかみにいきましょう」と決意を口にしながら、脇坂も悲願のアジア制覇に向けて次のように勝利を誓った。
「準々決勝に応援に来てくれて日本に帰られた方もいますし、準決勝だけを観て帰られた方も、決勝戦に来る方も、画面の前で応援してくれる方もたくさんいます。また日本ではフロンターレサポーター以外の方々も応援してくれています。2位で帰るのと1位で帰るのでは全然違うので、絶対に勝って帰りたいと思っています。世界のトッププレーヤーである選手たちに勝って優勝して帰ることでフロンターレを世界にもっとアピールできますし、フロンターレがもう一段階上のレベルに行くためにも優勝が絶対に必要だと思っています」